大原浩の金融・経済地動説

トビン・ベル、ショウニー・スミス、スティーヴン・ブランド、シヌーヴ・マコディ・ルンド他

９５点

シリーズ第10作にして、これだけのパワーと迫力を維持しているのは驚くべきことである。

だが、前半はやや冗長で期待外れの部分があったことは否めない。後半に入って盛り上がっていく過程では「SAW」シリーズの醍醐味を味わえるが、それでも切れ味がやや鈍いように思える。

また、子供を登場させたり、ハッピーエンド風のエンディングを導入しているのも「ソウシリーズ」の鋭角な切れ味を台無しにしている。

「どんでん返し」の設定も、悪くは無いのだが、話の流れから予想がつく範囲で大きな驚きは無い。

１０作をすべて観たが、衝撃の第１作から第８作までは圧倒的な存在感のある作品だった。２作目、３作目からパワーダウンしていく他のシリーズと比べればこれは驚異的なことである。しかし、９作目、１０作目の出来上がりを見る限り、2025年9月26日に全米で公開される予定「の第11作『ソウ11（原題：Saw XI）』に多くを期待できない・・・

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