見ず知らずの人からの、感謝の言葉。 | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

義姉が亡くなった夜、夫は夕食後モスクに行くと

通常のお祈りの後に

イマムが義姉のためにお祈りを捧げてくれたそうです。

そして、モスクに来ていた沢山の人からお悔やみの挨拶をしてもらったそうです。

 

そして義姉の面倒をみてくれていた

あなたの奥さんにも祝福あれ、と

全員が祈ってくれたとのことラブ感激スター

 

 

 

夫が家に帰ってきてから

モロッコに住んでいる、イタリア語を話す友人から電話が掛かってきて

奥さんに替わってくれ!とのことで

 

 

「奥さん、こんばんは!初めまして!

 あなたは、僕達、同郷の人間も成し遂げられないほどの

 偉業を果たされた!すごいよ!ありがとう!

 お義姉さんは幸せ者だよ!

 こんなに長い間、お義姉さんを世話してくれて

 本当にありがとう!あなたと、あなたのご家族と、

 あなたに関わる全ての人々に神の祝福あれ!」

 

と、すごい勢いで

見ず知らずの夫の友人からお礼の言葉を頂きました飛び出すハート

 

 

 

 

 

これは、日本では、あまり面と向かって言ってくれない言葉ですが

イスラム社会では当たり前のように

私を知らない人からも頂く祝辞です。

 

僕達ムスリム共同体のうちの1人を

日本人のあなたが親身になって助けてくれてありがとう!

 

という、イスラム教徒としては兄弟姉妹の身である義姉の恩人

という意味でお礼の言葉を頂くのです。

 

これって、胸にズキューンと響く

介護者としては本当に嬉しい言葉なんですよね。

 

 

 

イスラム教徒は、個々人で生きているというより

ウンマという、イスラム共同体として生きている人達なんですね。

だから、イスラム教徒同志なら、国籍が違っても兄弟!と呼び合います。

 

私はイスラム教徒ではなくても、モロッコを歩いていると

名前が解らなければ姉妹よ!と呼びかけられます。

 

もう、この考え方からして、孤独とは無縁な感じがしますよね。

困った人がいれば手を差し伸べるし

兄弟姉妹間の助け合いが当たり前の世界です。

 

 

あの熱血トークの夫の友人は

日本人の私が自分の共同体の1人である義姉を

助けてくれてありがとう!と

共同体代表者として私に伝えてくれていたのです流れ星

 

 

 

 

 

 

 

 

初めてモロッコで訪ねた

夫の従兄弟が、私のおでこにキスしながら

同じようにお礼を言ってくれた時には、

 

なんでこの人、私に初めて会ったのに

こんな遠くに住んでいるのに

私にお礼を言ってくれるんだろう??と、一瞬ポカンとしましたが

嬉しくてボロボロ泣いてしまいました。

 

その時、本当に介護が辛い時だったのでね。

 

 

ただ介護するのだって大変なのに

義姉はリツコに罵声を飛ばしながらなのに

ずっと介護してくれていたんだよ

 

と夫がマラケシュ在住の従兄弟に付け足すと

 

従兄弟は、何とも、いたたまれないぐすんといった感じで

私をギュッと抱きしめて、誰かの代わりに

 

「ごめんね!本当にありがとうね!」

 

と言ってくれて

私は、その時

天はいつも見放さないでいてくれるんだな〜えーん

思ったものです。

 

 

だから、私も世界のどこかで介護している人や

辛い思いをしている人へ

 

いつも「ありがとうね!」と

エアハグを送っていますのでラブラブ

必要な方に届きますようにお願いふんわりリボン

 

あの時、私が味わった感動を

胸にズキュンとお届けしたいです流れ星