4月末から5月は茶摘みあり、新茶あり、茶の話題の尽きない時期。
私の母は、ずっと母の日になると祖母に新茶とお菓子を贈っていました。
私もそれに倣って、大きくなってからは母の日には新茶とお菓子を贈っていました。
新茶を見ると今は亡き母を思い出します。
先日の「茶遊庵」のお稽古後の座学も、”お茶について考えよう”でした。
クイズ形式で、知っているお茶の名前を挙げたり、生産量ランキングを書いてもらったりしました。
先日の天声人語にもお茶の話が載っていたのでご紹介しておきます。
****天声人語 2022.5.20 より引用*****
東海道新幹線で旅するとき、車窓の楽しみは富士山だけではない。この季節、静岡では茶畑の畝が美しい。萌黄色の新芽は刈られ、濃い緑一色。時折見える黒い畝はなんだろう。
静岡県茶業研究センター(菊川市)を新茶の季節に訪ねた。黒布で覆うのは抹茶の原料を育てる畝だと教わった。「菓子など用途が広く、最近増えています。お茶の飲み方が変わったことが背景にあります」とセンター長の小林栄人さん(57)は話す。
急須でお茶をいれる機会が減り、1世帯当たりの茶葉購入量は最盛期の3分の1に。かつて全国の生産量の半分を占めた静岡を、ペットボトル用原料に強い鹿児島が猛追。ここ数年は伯仲している。高級茶葉の一本足打法で首位は保てないと、静岡もメーカー向けや加工用に力を注ぐ。
小林さんは県職員のかたわら、茶農家の顔も持つ。「急須でいれる一番茶はやっぱりおいしい」と本音も漏れる。「でも、うちの子どももめったいに急須は使わない。時代です。海外進出のような挑戦が必要です」
記者として初認地の静岡に赴くまで、茶葉に沸騰した湯を平気で注いできた。地元テレビ局の先輩記者にこう教わる。「湯は少し冷まして」「茶葉が中で開く」「最後の一滴まで注ぐ」。記者室の一角で、トロリと甘い味わいに驚いた。
<二滴一滴そして一滴新茶かな>鷹羽狩行。手軽なペットボトルもよいけれど、心を落ち着けたい朝は茶葉からいただくに限る。太陽と水と大地の総合芸術が全身に染みわたる。
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茶道は日本文化の総合芸術とも言えますが、茶葉は太陽と水と大地の総合芸術!
本当にそうだと思いました。
インスタを始めて、茶農家さんと繋がりました。
城州ゆたに山口製茶処
京都綾部 仁の緒
そのご苦労や茶に対する愛に触れ、日々の茶を益々有り難く頂くようになりました。
我が家では毎朝必ず緑茶を頂きます。
朝の一服は心も体もシャキッとさせてくれます。
一方、夜、夕食での一服はゆったりリラックスした気持ちにさせてくれます。
私にとって抹茶も大事な一服ですが、実は量で言ったら断然、緑茶の方が飲んでいます。
急いでいる場合、ティーバック緑茶の時もありますが、基本的には急須に入れて。
最近はやかんや急須のないご家庭も多いそうです。
お茶といえばペットボトル、お湯を沸かす時はティファール。
我が家にも勿論電気ポットはあって、人数が多い時と麦茶を沸かす時以外は、お湯はそれで沸かしてしまいます。
便利なものは便利に使ってもいいけれど、
子供たちにはやっぱり急須でお茶を入れるという作法を知っていてほしいなあ、急須でいれたお茶の美味しさを一度は体験しておいてほしいなあと思うのです。
全てのことに通じますが、知っていてやらないのと、全く知らないのとでは、違うと思うからです。
「茶遊庵」の生徒には、最近は色々なところで茶摘み体験もできるから、来年は行ってみるといいよと勧めてみました。
抹茶も含め、お茶の美味しさ、奥深さがどんどん広がっていきますように。
<ご参考>
三重紀行 茶畑と茶摘み
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/6ff21fb5fb2089784e3e7874216679bc
三重紀行 手作り緑茶
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/b2459f7f7ba8ba134e436fbc84914617