トラブル修理-メルセデスベンツE350(W212) アドブルー撤廃/無効化プログラム | フリークのブログ

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「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

ご近所の整備工場さんよりご依頼。

 

消しても、消しても、エンジンチェックランプが点灯するという、

W212ブルーテック。

642型エンジン、3000ccのディーゼルです。

 

 

 

このお車、現在の走行距離は、

 

 

何とまだ47,200km!!

なのに、去年の冬にはNOxセンサーを交換して30万円近く飛んで行き、

 

 

 

そして今年の秋にはAdBlue関連のエラー・・・

 

 

 

 

原因はAdBlueのヒーターエレメントの可能性が高い。

ちなみに、ヒーターエレメントは、去年の暮れの段階で、部品代だけで16万円以上!!

 ※部品代の値上がりは今年物凄いので、飛んでもない価格になっているかも知れません。

仮に同じ価格だとしても、工賃入れたら、もう20万円に迫ってきます。

更に、ハーネスにも問題があったりしたら・・・

 

過去にはフリークで、余りにも高額修理になり過ぎるという事から、

計算上導き出された抵抗をハーネスに追加するという事で一先ずエラーが出ない様にコンピュータをごまかしたという修理(?)をしたお車もありましたが、いずれにせよこちらのお車も、このまま行くと「トンデモ金額」になっちゃいそう・・・

 

 

ご依頼頂いた業者様と色々相談した結果、

AdBlueの撤廃プログラムを入れる事になりました。

 

 

 

 

W212は、エンジンECU、右フェンダー裏なんですよね(^^;

事故などでここに車が突っ込んだりしたら、212は実は、フェンダー修理だけでは終わらない可能性があります。

しかもまぁ、なんでこんな所に・・・

 

 

 

慣れたら脱着は5分くらいです。

 

 

 

そもそもAdBlueなんて、近年まで無かった仕様。

 

今でも、その辺りを走っている多くのディーゼル車には、AdBlueなんて使われていません。

 

この212も使用期間が残り短いとの事で、この段階で20万ほどかけてAdBlueシステムを修理するよりも、

「このお車には元々AdBlueシステムが搭載されていなかった」

というプログラムを入れるというのも、今後ひとつのニーズになって来るのかな?

 

ちなみに、ヨーロッパではAdBlue撤廃は「テッパン」です!

 

AdBlue撤廃にプラス、EGRやNOx撤廃もフリークではテスト車両を用いて、希望されるお客様には「人柱」(笑)になって頂いて、少し長めの期間でテストを続けています。

 

NOxセンサーを何度も何度も交換させられて、その度に何十万円も支払って来られたというお客様が、今年の夏にフリークにご来店くださいました。

NOxに関する反応のレベルを一部遮断するというプログラムをインストールさせて貰いました(その時のブログは → こちら)。

こちらの方が実は数日前にご来店頂き、

「先日無事、ディーラーさんでの車検も合格して来たし、あれ以来本当にストレスだったエンジンチェックランプが点灯しなくなりました!」という事でのご報告でした。

本当に快適に乗れていますと喜んで頂けて、私もなんだか嬉しかったです。

※NOxの軽微なエラーにだけチェックランプを点灯しないのであって、その他のエラーには全てにきちんと反応して点灯します。

 

それに、「AMG」にはEGRもNOxも付いていないという事実・・・

闇だわぁ~(笑)

 

 

 

プログラムインストール後は、全ての項目に於いて問題無し!!

 

あ、もちろん、プログラムをインストールしただけという事では、撤廃は出来ません。

ECU取り外し前にノーマルプログラムで行っておく作業と、そして、プログラムインストール後に行う作業、それぞれが必要です。

 

 

 

ちなみに、触媒関連のデータモニターはこんな感じ。

何だか「撤廃」すると、異常数値を検出して赤文字になったり!?ってお思いかも知れませんが、ご覧の通り、何事も無かったかの様にデータモニターは動いています。

 

ま、一部の項目に関しては「制御停止」としていますが。

 

メルセデスベンツだって、BMWだって、

AdBlueが無くなると、エンジンがかからなくなるんです!!

壊れたからエンジンが掛からないんじゃ無くて、コンピュータが制御して、かからない様にするんです。

出先・旅先などでこんな事になったら大変!!

だから、この辺りの制御は機能停止しているのです。

 

そう言えば、AdBlueの補充液自体、少し前まであっちこっちで欠乏&激烈高騰していて、それに乗じて安い粗悪品が日本国内にも大量に出回り、それを入れた事でAdBlueのトラブルを引き起こした!なんて事もありました。

韓国でも、AdBlueが無くてトラックが走らない・・・なんて事も起こっていましたね。

 

このW212は、もうAdBlue補充の必要も無くなりましたし、AdBlueに関するエラーも今後は出ません。

 

これが「修理」と言えるのかどうかは、私自身も甚だ疑問ではありますが、今後、数年先、この様なプログラム改変による作業が多くなってくるのかなぁ、なんて思っています。

 

 

 

※同じ内容の故障事例でも、必ずしも原因は同じとは限りません。同じDTCでも原因が多岐にわたる事もあります。修理の基本である、しっかりとした問診と診断手順で原因究明して下さい。「同じ部品を交換したけど直らなかったけど、どうして?」という意味不明の連絡が同業者様から寄せられています。基本の順守をお願いします。ユーザー様も、症状が同じだからといってお付き合いのある整備工場さんに「この部品を変えて下さい」といった指示はお控え下さい。


※弊社では時々整備ブログを書かせて頂いておりますが、ブログ掲載を行って欲しくないお客様は事前に申しつけ下さい。出来る限りこちらからも「掲載可否」を頂く様心掛けますが、折り悪くその接点を持てない事もあるかと思います。ご来店時アンケートにも、「掲載可否」の項目を追加させて頂きました。掲載内容・記述内容に付いて訂正・削除をご希望の方はご連絡下さい。出来る限り早急に対応させて頂きます。
 

 

 

 

 

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(1) フリークでは、密閉式ミッションの圧送交換が出来る様、様々なアタッチメントを製作・販売しております。メーカーから提供されていないストレーナーや、長期欠品しているストレーナーの在庫も出来る限り取り揃えています。商品一覧はこちらです → F-PETシリーズ

 

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愛媛新聞社の「マイベストプロ」に掲載されました

 

 

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