パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

習字(草書)と和歌

2024年03月27日 09時19分52秒 | 徒然なるままに

今年の大河ドラマを見て新生児の名前のことを取り上げたが
もう一つ流行りそうなのが習字(草書)と和歌ではないか?
ドラマの中に文字を書くシーンが時々現れるが
これがなかななか美しいというか風情がある

小学生の頃、習字の塾には行ったがサボって遊んでいたことを思い出す
もう少し真面目にやっておけば良かったと反省しても遅すぎる
(草書はもっと上達しないと教えてもらえない?)

ラブレターの交換のような和歌も、現実は優雅だけでなく
実用的なところもあって、それを作る知力が見えるので
人間力を想像するのに役立ちそうだ

今朝、目が覚めた時、不意に
「逢いみての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思わざりけり」
を思い出した
高校時代に習った百人一首の一つだが、自分は全部は覚えなかった
覚えたのはリズムが良いとか、なんとなく実感に近いものだけ
これは、なんとなくそうだろうな、、と思えたので覚えておいた
そして今、何故か切実に感じられて仕方ない

同じものを見ても感じ方が人それぞれなのは当たり前だが
感性以前に、事前の知識量の差が感じ方にも影響することはありそうだ
今回の「光る君へ」は源氏物語を読んだことのある人と、そうでない人では
演出の意味の捉え方が違ってくる
読んだことのない人は切ない恋愛模様に感情移入するだけだが
読んだことのある人はセリフとか演出の意味を深読みできる

源氏物語を読んだ多くの人が指摘しているように
まひろは紫の上とオーバーラップする関係ということ
今回は紫式部の恋愛の心の動きではなくて
源氏物語を書くに至った経緯を一年かけてフィクションとして
作り上げようとしている気がする
(プルーストの「失われた時を求めて」で作家になる経緯を現したように)

ドラマは成功したか否かは視聴率が一つの判断材料になるが
平安時代の女性が主人公では視聴率を稼ぐのは容易でないそうだ
民放のゴールデンタイムの番組を見ると、仮に視聴率が良くても
あの内容ではなんだかなあ、、と不満のほうが口に出てきてしまう
(そしてそれは見ないことにしてしまう)



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