実家の母に買い物を頼まれて届けに行ったら、4年前に父にプレゼントしたKindleFireで本を読んでおりました
頑としてガラケーしか使わないと宣言していた両親をこれで慣れさせて、スマホ(シニアホンだけど)に替えさせるまでは成功したのです。が、それからは一向に使う気配がなかったやつ。
「最近、寝る前もこれで読んでるの。紙の本を買うより安いし、他の人が触ってないし、捨てなくていいからゴミも出ないし便利」
だから私が散々そう言って勧めてたじゃないの
「イオンのネットスーパーも使ってみたの。こういう時こそ、使わねば。特にかさばる物や重いもの」
これも散々勧めてたけど、なんと
母、やればできる子でありました。
50代半ばの今の私が考えるに
精神的な老いとは「もう新しいことを覚えなくていい」と思い込むことではなかろうか。
亡祖父もビデオやFAXには触ろうとしませんでした。
母のこれまでの口癖は、「これまでこのままで済んだんだから、今までどおりで済むはずよ❣」
しかし新聞よりテレビより早いスマホのニュースに慣れ
検索することを覚え
私もわざと実家でウーバーイーツの配達を頼んだり
インスタでカルディの新作ニュース見せたり
体感するうちに、母の中で一気に意識改革が起こったようです。
頑固にテレビはビデオ録画かリアルタイムでしか観ず
父に大量のDVDを作らせていた母
今日はついに「このドラマ面白いね、見逃した一話もTverで観てみようっと」
79歳にしてこれは偉い❣
滅多に母を褒めない私ですが、初めて誇りに思いました。
「寝る前に読むとき、KindleFireはちょっと重いの。文庫本が読めればいいから軽いのないかなあ」
そういうことなら、うちに眠っているKindlePaperwhiteを喜んで譲りましょう
母曰く
「あのね、歳をとって体調も何もかも下り坂でしょ
もう新しい良いことは起こらないかもって気落ちしていたの
このまま次のステップはぽつんと老人ホームかなって」
その時になってみなければわからないけれど
今の気持ちで新しいツールを覚えれば、食料調達も買い物もできる。
例えば父のほうが先に体調を崩した時、最低限の気力体力があるなら今の家を貸してうちのごく近くのマンションで母憧れの一人暮らし、できるかもよ?
寂しければ黒ちゃんと和みに来て、私もサポートするし。
亡祖父母の時とは違って、例えホームにいても買い物できるし本も読めるし、Skypeで家族と話もできるのよ。
そうか❣と気持ちが上がったらしい母、後で報告してきました。
「楽天で可愛い北欧柄のスリッパ買った❣
やるじゃあないの
亡祖母のマフラー、ウールだから黒ちゃんが好きかもと
プレゼントしてくれました。
猫嫌いも完全に治ってる
母の読みどおり、ご満悦でマフラーの上が定位置になりました。
ほのかに薫る祖母の香が、黒ちゃんの身体にもうつります。
猫は香りが嫌いと聞いていたけれど、この香は気にならないらしい。
シャンプーとはまた違ったいい匂いをさせながら嬉しそうです。
時々フリンジにじゃれて遊んだりして。
私はといえば、寝室の照明をLEDに交換。
調子の悪くなったものから少しずつ交換しています。
リモコンがBluetoothになってるし、昼光色も昼白色もクール色も電球替えずに自由に切り替えられるですと?
オバチャンビックリしましたよ
寝室はちょっぴり可愛いテイストにしたいので一瞬間接照明も考えたものの。
自らの掃除能力と闇に紛れる黒猫の存在を考えて、オーソドックスな円盤型に気持ちだけレース柄に込めて、なんちゃってシャンデリア風です。
耐用年数をはるかに超えて22年使い倒したベッドのマットレスも買い替えました。
ひとりと一匹、セミダブルでジャストサイズです。
わりと力持ちのワタクシ
普段ひっくり返すのはいいとして、前のマットレスを玄関に持ち出しつつ新しいのを持ち上げるのは大変力が要りました。
(猫の手も借りたい、大汗かきました)
20年後の私には扱えるかしら
これからどんな風に時代を捉えていくかしら
今年は80歳までの目標をひとつ、追加です。
常に新しもの好きのネオフィリアであるべし
決して自分の心の時計を止めるべからず。
母の決意を見習って、柔軟に年齢を重ねましょう。
有言実行、あるのみ
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