スイーツ男子が増殖しているようです。
スイーツ男子とは、ケーキやパフェなど甘い食べ物が大好きな男性のこと。

このところ急速に市民権を得てきたこのスイーツ男子増加に、私はひそかにほくそ笑んでいます。
なぜって、私自身が昔から甘いモノ大好きだったからです。

昭和の時代は「男が甘味を好むなど惰弱である。ケシカラン!」という風潮が強かったものでした。
「男は黙ってサッポロビール」という名キャッチがありましたが、男はすべからく酒を飲み、辛いものを好み、決して婦女子が食するようなお菓子などには手を出してはならぬという不文律があったのです。
酒を飲まず、タバコも吸わず、賭け事もせず(あまり関係ないか)という私は、そうした「昭和のおじさん嗜好」がなく、そのかわりに甘いモノが好きでした。
プリン、ババロアなどのぷるぷる系、パフェなどの生クリーム系が特に。
とはいっても、常軌を逸して好きなわけではなく、食べられる機会があれば食べたいな、と思う程度です。
ただ、上述したような不文律の時代を長く生きてきた私としては、この「食べる機会」がないということが大きな問題でした。
一人でお店に行く勇気はないし、男の友達同士で行くのも何だか気恥ずかしい。

単なる自意識過剰だよ!と言われそうですが、スイーツ男子が公認されるようになった昨今でも、やはり一人や男同士でスイーツを食べに行くのは抵抗があります。
それでも、女性といっしょならばさほど抵抗なく食べられるようになりましたので、ときどき家族(家内と娘)で食べに行きます。
これは長年虐げられてきたスイーツ男子にとっては大きな福音です。

私のような男性は意外に多いようで、以前、同じ天文台の同僚だったF氏もぷるぷる系スイーツが大好きでした。
よく二人で「思いきりパフェを食べたいなあ」などと職場で話していたのですが、それを横で聞いていたやはり同僚のK氏に呆れた視線で一瞥された記憶があります。

あ、洋菓子だけではなく和菓子も好きですよ。
ただ、和菓子の場合は名の通った店の高級品に限ります。
食べる芸術とも言うべき美しさと気品を持った和菓子を、抹茶といっしょに食べるのもまた嬉しいひとときです。

私のような田舎暮らしの場合、近くに美味しいスイーツのお店が少ないことが悩みでしょうか。
生まれ育った東京には、美味しいスイーツのお店がたくさんあるんですけど、コロナ禍で2年近くも帰省していません。
こんなことを書いていたら、スイーツが無性に食べたくなってきました。
今日はお休み。
パフェでも食べに行こうかな。