生きとし生けるものには必ず死が訪れますが、それがいつになるかなんて誰にもわかりません。
だからこそ、今ある機会をできるだけ掴み、限られた時間を楽しんで生きた方がいいですね。
明治期の俳人、歌人の正岡子規は「悟りとはいかなる場合でも死ねる覚悟ができることだと思っていたが、それは間違いで、いかなる場合でも平気で生きることであった」と言いました。
なかなか奥が深い言葉ですね。
この悟りの領域に達した人は何があろうとウダウダ言わず、平然と生きていくことができるでしょう。
ローマ時代の詩人ホラティウスは「カルペ・ディエム」という言葉を遺しています。
これは英語では「その日をつかめ」と訳されますが、「今この瞬間を生きよ」という意味があります。
今この瞬間を全力で生きる!
古代ローマでは「メメント・モリ」という言葉が使われました。これは「死を忘れるな」という意味です。
自分はいつか死ぬのだという事を忘れなければ、有頂天になって判断を誤る事も少なくなるでしょう。
だから古代ローマでは将軍が必ず凱旋パレードで「メメント・モリ」と囁いたそうです。
「メメント・モリ」にも「今を生きろ」や「今を楽しめ」といった意味があります。
人間はいつか死にます。
でも大切なのは死から目を逸らすのではなく、死を受け入れて生きることだと思います。
なぜなら、死について考えることによって、どう生きるかを考えることにも繋がるからです。
だから今この瞬間を全力で、目いっぱい楽しみながら生きたいですね!
私たちは誰もが命のバトンを受け取って、今こうして自分の番を生きているのだから。