職場のスタッフがニュージーランドに住むことになり、今日は送別会があった。
母子家庭で育った彼女は去年から体育の先生になるべく大学に入った。
それを機にお母さんは、かねてから付き合っていた彼の住む南部へ引っ越した。

彼女も2年付き合った彼と別れ、ずっと行ってみたかったニュージーランドに行く事に決めた。
イギリスには未練はなく、向こうの大学に入って仕事を見つけたいと言っていた。

彼女の中でお母さんの決断が自分の決断に繋がったと言っていた。
お母さんは私の近くにずっと住むのだと思っていたし、自分もお母さんの近くで暮らして行く、そうするのが当然だと何となく思って大学を決めた。
しかしお母さんの子育ては終わり「これからは、それぞれの人生を歩み互いに思い合う。それが生きていくということ」だと言われた。

寂しさと混じりあい、不意をつかれた感じがショックでもあったが、親子関係とは、そういう形もあるのだ、それでも親子の関係は変わり無いのだと教えられたと言っていた。

彼女は私に「あなたも、そうでしょ?」と聞いた。
私は何も深く考えずに来たアホの国際結婚の方であるから、全然違う。

それを聞いたうちのマネージャーは「私には考えられん」と言った。
カーライルから出て暮らしたのは大学時代にアメリカに2ヶ月だけで、婚約した今は母親の家から徒歩30秒の場所に家を買った。
マネージャーは「うちの母親は私無しには絶対に生きられない。私も同じだ」と言った。

先日ちょうど「毒親」のドキュメンタリーを見たばかりであったから、それぞれの人生を後悔なく生きる為に私は私のやりたいように…と出たお母さんが私には斬新に見えた。
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