熟メン茶々丸の「毎日が美びっとカルチャー」

映画 護られなかった者たちへ

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先日、佐藤健と阿部寛、清原果耶共演の東日本暖震災後の東北を舞台にしたヒューマンミステリー「護られなかった者たちへ」を鑑賞してきました。

震災後から9年後、宮城県内の連続餓死殺人事件が2件発生、被害者は市役所で生活課に勤務していた職員の男で宮城県警捜査一課の笘篠は二件の事件の共通項から、出所間もない利根泰久を容疑者として浮かぶます。三件目の事件発生を予測した笘篠は利根を逮捕するが利根を犯人と確信できない笘篠は、利根と過去を調べ始めます。果たして犯人は利根か。

監督が64の瀬々隆久、原作は中山千里の同名原作で、主題歌を桑田佳祐が担当しています。今回の作品は震災がもたらした貧困と受給者僅か1%の生活保護受給における制度問題が主題となっています。

事件の発端となった過去が阿部寛演じる笘篠の真相究明の手がかりとして震災後の過去が描かれています。利根の過去と深く関わる人たちとして、家族を失い一人となり現在は生活課に勤める円山幹子を「おかえりモネ」で現在ヒロインを演じている清原果耶が夫を亡くしながら利根と幹子の面倒をみる遠島けいを倍賞美津子演じていますが、子供時代の幹子を演じた石井心咲と共に克明に演じていて心打たれるシーンの連続でした。

また、被害者も含めて人間の善悪の二面性がうまく描かれていて、生活保護問題についても考えさせられる点が多くありました。重いテーマを犯罪ミステリーとして昇華によって問題提議した原作者の中山七里と映像として再現した瀬々隆久監督のヒューマンドラマをぜひ観てもらいたいなと思います。


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