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JR八戸線久慈行きに乗り換えました

2024-03-28 00:33:17 | 「青春18きっぷ」花の旅 北海道 Ⅱ

 八戸でJR八戸線の久慈行きに乗り換えました。

 

 八戸発7時17分の列車は高校生で満員でした。

 

 席に座った高校生がノートや参考書を膝に広げています。

 

 今日は8月23日ですが、高校生は早々に夏休みを終え、厳しい受験競争に戻ったようです。

 

 

 八戸駅を出た列車は青い森鉄道としばらく並走した後、進行方向を東に変えました。

 

 私は列車のつり革に掴り、片手で車外にレンズを向けてシャッターを切りました。

 

 その画像に並走する線路が写りますが、三菱製紙工場へ向かう八戸臨海鉄道のようです。

 

 

 そして列車は長苗代(ながなわしろ)駅を過ぎ、さっきまで私がマブチガワと読んでいた、馬淵川(まべちがわ)を渡りました。

 

 

 列車は本八戸駅、小中野駅を過ぎて新井田川(にいだがわ)を渡り、

 

 

 陸奥湊(むつみなと)駅、白銀(しろがね)駅で停発車を繰り返しながら進んで行きます。

 

 殆どの高校生が白銀駅で降りると、次の鮫(さめ)駅辺りからやっと、駅名票が撮影できるようになりました。

 

 「鮫」とは珍しい駅名なので調べてみると、「名の由来は魚の鮫ではなく、『沢(さわ)』がなまって『さめ』になったらしい」だそうです。

 

 

 列車が鮫駅を出ると左手に、蕪嶋神社が鎮座する蕪島(かぶしま)が見えてきました。

 

 蕪島は、旧日本海軍が埋め立て工事を行い、今は陸続きですが、全国有数のウミネコの繁殖地で、大正11年に国の天然記念物に指定されています。

 

 

 列車が蕪島を過ぎ、鮫角(さめかど)灯台の下で南へ進路を変えると、車窓に太平洋の海原が広がり、この辺りから宮城県の金華山まで約600㎞も続く三陸海岸が始まりました。

 

 

 私が三陸海岸を旅するのは今回が三度目です。

 

 最初は2010年、次が2015年で、二回とも自家用車の旅でしたから、一度は列車の窓から三陸海岸を眺めてみたいと思っていました。

 

 そして今回、走り続ける列車の窓に、見覚えのある景色が朝日に輝きます。

 

 

 海岸線を走る列車の窓に、松林が幾度も姿を現します。

 

 昨日まで旅してきた北海道の海岸線で見ることがなかった光景です。

 

 そして100年程前まで、この光景は、人々の脳裏の中で稲作と結びついていました。

 

 走り続ける列車の窓に映る木々の姿に、様々な思いが沸き出ます。

 

 定年後に始めた、木を見る作業が、旅の楽しみを倍増させます。

 

 

 松林を抜けると、大須賀海岸の穏やかな景色が現れました。

 

 大須賀海岸は、踏むとキュッキュッと音が鳴る鳴砂が2㎞以上も続き、6月中旬から7月中旬頃にかけて、650種を超える野草が花を咲かせるそうです。

 

 そんな季節に訪ね来て、花を愛でながらこの白浜を歩きたい思いが募りました。

 

 それにしても、70歳を過ぎましたが、やりたい事が多過ぎて、命が幾つあっても間に合いそうもありません。

 

 

 そして列車は陸奥白浜駅(海の見える駅 村松 拓氏)に停車しました。 

 

 列車が少し高台にある駅に停まると、眼下に水平線が広がりました。

 

 

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