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鵜の巣断崖の幻想的な光景の記憶

2024-04-06 00:03:58 | 「青春18きっぷ」花の旅 北海道 Ⅱ

 島越駅から岩泉小本駅間の9割程度がトンネルですが、トンネルで通過した場所の海岸に、北山崎同様、高さ200mの断崖が続く「鵜の巣断崖」の景勝地があります。

 

2015年8月10日撮影 (以下K画像まで)


 イギリス南部の白い石灰岩の海岸、セブンシスターズは世界的に有名ですが、

 

 2012年6月14日撮影


 鵜の巣断崖の青い海と緑の松の美しいコントラスト、高さ200mの断崖のスケール感はセブンシスターズを凌駕します。

 

A

 
 そして何より素晴らしいのが、段丘上に広がるアカマツ林の美しさです。


 潮風の香に満ちる海岸崖への道が、アカマツ林の中に伸び、

 

B


 明るい陽射しを受け、幹をすっくと伸ばす松林の中を散策路が巡ります。


 松葉が降り積もる散策路は松籟に包まれ、海岸崖の下に海霧が漂う幻想的な光景に魅了された、多くのカメラマンが撮影に訪れます。

 

C  D

  
 そんな「鵜の巣断崖」は、もっと多くの人に知られて良いと思うのですが、交通の便が悪いのが唯一の難点かもしれません。


 島越駅から岩泉小本駅までトンネルの中を走ってきた列車は、岩泉小本駅を出るとまた摂待(せったい)トンネルに入りました。

 

 トンネルに入ると窓は湿気で曇り、トンネル出口付近の摂待駅の写真も撮れませんでした。


 摂待駅を過ぎると今度は、三陸鉄道で一番長い真崎トンネルに入って、窓ガラスが曇り、トンネルを抜けた先の新田老駅、田老(たろう)駅の写真はありません。


 しかし、それでは身も蓋もないので、2015年に車で三陸海岸を訪ねた時の写真で、田老をご紹介します。


 田老地区は旧田老町ですが、2005年に宮古市と合併し、現在は宮古市の海岸沿い北部地域に位置します。


 三陸海岸は宮古市を境に、北側が海岸段丘、南側がリアス海岸で、海岸段丘の最南端部が田老地区です。


 2015年の夏に、八戸から車で線陸海岸を南下し、海岸段丘を走り続け、景色に飽き始めるころ、田老辺りでナビ画面が、海に近いことを告げました。


 適当に国道から脇道へ入り、海岸に出ると、波静かな入江で子供達が水遊びに興じていました。

 

E


 更に進むと、エメラルドグリーンの海が岸辺に白波のレース模様を描いていました。


 足元を覗き、水を透かすと、小さな魚が群れ泳ぎます。

 

F


 岸辺にオオマツヨイグサやイヌゴマが花を咲かせ、

 

G  H



 ハマナスが、赤いプチプチの実を実らせていました。

 

I


 静かな入江から南へ進むと、駐車場を備えた山王園地の前に出ました。


 見下ろす海岸に円柱形の岩が聳えます。

 

J


 近寄って見ると、岩の下部は礫岩や角礫岩を含む堆積層で、その上に赤褐色の泥岩層が重なり、岩頂に松が緑葉を茂らせていました。


 高さ37mの岩は、波と風が1万年の歳月をかけて作った自然彫刻の最高傑作です。

 

K


 列車は、そんな田老地区を淡々と走り続け、佐羽根、一の渡、山口団地の各駅で停発車を繰り返しながら、12時14分、宮古駅に終着しました。

 

 

 

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