フォーカシング〜実感に触れる | こころのメモ帳

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鹿児島市大竜町に相談室を持つ「心理カウンセリングこころね」代表 田中 晃@心理カウンセラーのブログです。一緒にこころの整理をしていきましょう。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、4都府県を対象に緊急事態宣言が出されましたね。今年のGW(ゴールデンウイーク)は気をつけながらの外出となりそうです。



GWに旅行して、日頃のストレスを発散しようと思っていた方の中には、状況を鑑みて今回は無用な移動はやめておこうと決めた方も少なからずいらっしゃったのではないかと思います。



ちょっと気が早い話ですが、GWが終わると五月の出勤が待っていて、程度の差こそあれ、なかには「五月病」になってしまう方もいるかもしれません。



この時期は、メンタルケアに気を使う時期でもありますが、特に「気軽に自分でできるメンタルケア」が気になるところです。



そんなみなさんに今回は「フォーカシング」をご紹介しようと思います。



フォーカシングとは

フォーカシングは、ユージン・ジェンドリンによって初めてそのメソッドが示されたセラピーで、そこには、自分の「実感」に触れる方法が提示されています。



私たちは実感に触れ、それを言語化、象徴化する過程で、大きな充足感を得ることがあります。この充足感は、心理カウンセリングの中で生じるものと同じものなのです。



フォーカシングをご紹介しようと思った理由の一つは、コツを掴めばひとりでもできるのでセルフヘルプにぴったりだということ。



そんなフォーカシングの特徴はどういったものでしょうか?


フォーカシングの特徴

それでは、フォーカシングの特徴について説明します。



まずは、「話さなくても良い」ということ。



例えば、ゲシュタルト療法のように、心理療法には、気持ちを話したり表現するものが少なくありません。しかし、フォーカシングは、自分の中で実感とのやりとりをやれば良いので、必ずしも話す必要がありません。



次に、「ひとりでもできる」ということ。



フォーカシングは自分の実感とやりとりするので、ひとりでもできます。態度で示すことを美徳とする日本の文化にはぴったりな心理療法ではないかと思います。



3つ目は、「コミュニケーション能力が向上する」ということ。



ミスコミュニケーションの原因の一つに、自分がどうしたいのか、しっかり把握できないということがあります。フォーカシングを続けると、自分の実感が捉えやすくなり、自分がどうしたいか把握しやすくなります。その結果、他者とのコミュニケーションもやりやすくなります。



4つ目は、「傾聴の技術を高めることができる」ということ。



フォーカシングはもともと、心理療法のメカニズムの研究の中で導き出されたメソッドです。ですから、継続して実践していくことで、「何を聴くのか」「どう聴くのか」といったことが自然と理解できるようになり、傾聴の技術が向上します。


カウンセラーを目指している方や人と対面する仕事をされている方には特におすすめです。

 

おわりに

ここまでフォーカシングを紹介して来ましたが、実は、心理カウンセリングこころねでは、フォーカシングのワークショップをご用意しました。



「はじめてのフォーカシング」では、はじめてフォーカシングに出会う方向けに、フォーカシングのメソッドが生まれた経緯やメソッドの概要をご紹介します。



「フォーカシング入門」では、「はじめてのフォーカシング」をふまえ、さらに「実感」について深掘りしながら、フォーカシングの原理、効果についてもご紹介します。



どちらもワンコイン・ワークショップとなっています。参加料は500円です。相談室に来られる方は限定6名さま、リモートでのご参加はZoomからとなります。詳細は、フライヤーをご覧ください。



それでは、外出するのも億劫なGWですが、ワークショップを受けてスッキリとGW明けを迎えましょう!



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