クライエント中心療法 | こころのメモ帳

こころのメモ帳

鹿児島市大竜町に相談室を持つ「心理カウンセリングこころね」代表 田中 晃@心理カウンセラーのブログです。一緒にこころの整理をしていきましょう。

今回からしばらく、心理療法についていくつか紹介していこうと思います。


まず第一弾は、一見どんなセラピーなのか判りづらい「クライエント中心療法(来談者中心療法)」です。


創始者「カール・ロジャーズ」

クライエント中心療法の創始者は心理療法家の「カール・ロジャーズ」で、クライエント中心療法の発展だけにとどまらず、世界的にも大きな影響を及ぼしました。

 


1920年代の半ば頃から児童臨床に関わったロジャーズは、この頃すでに、人間の成長への欲求について語っていて、その後の研究の成果を受け「人間には、完全な発達に向かう自然の傾向がある。」と述べています。


この哲学が、クライエント中心療法の根底に流れていると考えていいでしょう。


クライエント中心療法の特徴

クライエント中心療法の特徴は、どうしてこのセラピーが「クライエント中心」なのかを考えるとわかります。


1940年にカール・ロジャーズは「心理療法の新しい諸概念」という講演で、従来の指示的心理療法を批判し、それが大きな論争を引き起こしたそうです。



それまでの多くの古い心理療法が「医学モデル」に基づき「検査→診断→アドバイス」という手法だったのに対して、「成長モデル」に基づき「成長傾向→援助」という当時としては斬新な手法を提案したからだったんです。



つまり、「カウンセラーは、クライエントの問題を解決するヒーローなのではなく、クライエントが自分で問題を解決してヒーローになるのを援助する人のことなのだ」という感じ。だから「クライエント中心」なんですね。(^ ^)

 


実際のセラピーですが、クライエントが安心して自由に話せるように、カウンセラーは、様々な技法を使います。



例えば、話しているクライエントが、「いま・ここ」で何を感じているのかをカウンセラー自身が自分の内側でしっかり感じるための技法などです。そうでなければ、積極的な興味を持って受容したり、共感したり、できないですものね。



クライエント中心療法の意味わかっていただけたでしょうか。(^ ^)


おわりに

クライエント中心療法を創始したロジャーズは、その後の1957年にウィスコンシン大学へ移ると、あの「ウィスコンシン・プロジェクト」を立ち上げ、そのプロジェクトで、ユージン・ジェンドリンがフォーカシングを発見することになるのです。

 


ということで、次回は私も大好きなフォーカシングについて紹介していきます。

 


さて、ここでお伝えしたいことがあります。 心理カウンセリングこころねでは、ワンコイン(500円)で参加できるワークショップを企画してみました。

 


題して、「はじめてのフォーカシング」です。

 


はじめてフォーカシングに出会う方向けに、フォーカシングのメソッドが生まれた経緯やメソッドの概要をご紹介し、最後に実際にやってみたいと思っています。


私が相談室でしばしばやっていることを皆様にもぜひ少しでも体験していただけたらと思います。お得ですので、ぜひご検討くださいね。

 


相談室に来られる方は限定6名さま、リモートでのご参加はZoomからとなります。詳細は、フライヤーをご覧ください。



そろそろ、五月病ぎみの方がいるかもしれませんね。頑張りすぎずアクセルとブレーキをうまく使いこなして参りましょう!それが、難しそうな時は、ご連絡ください。(^ ^)

 

それでは、また!

 

相談室参加の方、ご予約はこちらから→予約システム

 

リモート参加の方、お問い合わせはこちら→心理カウンセリングこころね

 

参加料のお支払いについてはこちら→料金メニュー

 


 

海外・国内リモートでも相談可能→心理カウンセリングこころね

 

リモートでも利用可能な予約制学習室→こころね学習室