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デモンドリーム・マンハッタンの悪夢ー575 よし来たあああああああ!!

信じられないことに美しいクリスと目の前の化け物が重なった。
そんなはずはないと万里子は自分を抱きしめているレオンを見上げ、
その疑問を口にしたかったが、それを言う余裕はなかった。
ヘリの躯体がミシミシ音を鳴らし、ヘリが大きく傾いた。
「きゃああああああああああああ!!」
「マリコ!!」
万里子を道連れにする気は微塵もない。偽物のクリスに抱かれている万里子…。
でも嫉妬よりも諦めの境地に達したクリスはそれでいいと思った。
「もういい…。」
そうしてクリスは遂にマイケルの指を完全に離した。
「さようならマリコ。」
愛と自分の人生を諦めたクリスは苦痛を越えて、万里子の為に微笑んで落ちて行った。
「………。」
万里子は目の前から消えてしまった者が誰だったのかを思って呆然とした。

「それでいいんだクリス・スワン。」
上空ではロバートがクリスの選択を見定め、マイケルの落ちた場所を見て、
下にいる晃に腕で方向を示し、
下ではロバートのジェスチャーに合わせて晃がビルの屋上を行き来し、
下からじっとヘリの様子を見て待ち構えていた晃はマークを操ってヘリから落ちたマイケルを
受け止めようとジャンプした。
「よし来たああああああああああ!!」
落ちて来るマイケルの姿がぐんぐん近くなってくる。
「グアアアアアアアアア。」
絶叫しているマイケルからクリスは脳内を駆け巡る電流のせいで抜け出せずに
このまま化け物の姿で死ぬのかと失望した。せめて人間ならまだしも…。
ヘリから落下して高層ビル同士の丁度合間に落ちていくと分かってもクリスは激烈な
痛みに抗うこともなくもがき苦しみのたうつマイケルの悲鳴を聞くだけで無駄な
行動もしないで目を閉じていた。
しかしそのビルの合間に落ちかかったその時、落ちて来る位置を見計らって待っていた
晃操るマークが高層ビルの屋上を走り、落ちるマイケルに向かってジャンプした。
「助かれー!!」
晃はそう叫びながら頭から落下したマイケルを隣のビルから飛び掛かって突撃し、
タックルの衝撃でビルとビルの真ん中に落ちるはずの方向を変えて晃がジャンプした
ビルの隣の超高層ビルにマイケルを吹き飛ばした。
「??」
目を閉じて無抵抗に落下していたクリスは突然横からモンスターの身体に何かが
激突して落下方向から真横に飛ばされて目を開けた。
「何??」
マイケルの身体が隣のビルの壁に激突し、クリスは本能的にビルの壁にしがみついて、
落下を止めた。
すると横からジャンプして激突したマークが同じビルの横に飛びつき、同じように壁に
しがみついてきた。

 

 

 

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青アキラ3


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