モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

お雑煮

2022-01-02 20:41:53 | 男の料理

元日の朝は、“お雑煮”をつくることから始まる。

(写真)お雑煮 一椀

ここ10年程同じ考えで作っているが、今年は特にその極めともいえそうだ。

極めといっても、料理ではなく、その考え方が今の時代の生き方を表していそうだ。

 

材料を足すことにより ”豪華さ” ”豊かさ” を誇示する足し算的な方向ではなく、

余計なものを省き、必要最小限度で、素材の味を楽しめるお雑煮=引き算的なお雑煮をつくる。

これがこれまで10年間、このコンセプトでお雑煮をつくり、身についてきている感じが出てきた。

 

それぞれの家のお雑煮は、伝統に従うか、家の権力者の奥さんの思いのどちらかで決まるようだが、

我が家では、初期は妻の実家の小松菜を使った江戸風雑煮(東京雑煮)で、

現在は、私の出身地の仙台雑煮となっている。

この仙台雑煮を、余計なものを取り除いて10年もたってみると、骨と皮だけになってしまい、どこが仙台雑煮なのかと問われると答えにくい代物となっているが、シンプルなことは間違いない。

 

今年のテーマは、「餅の味がわかるお雑煮」ということで、

材料は郷土のごく普通に作られているお雑煮で、ダイコン、ニンジン、鶏肉、そしてセリだけ。

味付けは、甘みがあるヒマラヤの岩塩とお醤油。

餅の微妙な味がわかる程度の薄味とする。

(写真)

あく抜きを徹底すると、餅の味が良くわかるお雑煮の出来上がりです。

とても満足いくお雑煮でした。 

 

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誕生日祝いのお礼!!

2021-07-23 19:01:36 | Weblog

こんなに長生きできるとは思いませんでした。

60歳定年の会社で現役で死ぬだろうな、というのが、30歳のころに悟ったことでした。

幸いなことに、入社した頃の危ない会社から立ち直ろうとしている会社となり、

今すぐの給与は上げられないが、未来の給与は約束され、

現役で死んだ場合、新しい遺族年金制度で子供はサポートされることができるようになりました。

仕事をすることも、家族を思うことも私的には同じ問題を解くように思えました。

そして、初めて生きた勉強をした会社なのでもっと勉強してみようと思いました。

(家族を捨てたわけではありません。私ができない分を会社が守ってくれる良い会社になりました。)

これは、運動部育ちで体力に自信があっけど、頭は世界についていけない男の悟りでもありました。

大学の授業はつまらなかったけど、仕事は授業以上に刺激的で学べ,学べの連続でした。

 

今は、74歳の誕生日を7月中旬に特別なイベントもなく過ごしました。

お祝いのメッセージをいただきましたが、この場を借りて まだ生きています! とご報告させてもらいます。

フェイスブックでは返信しておりませんのでこのコメントにお気づきになっていただければ嬉しいです。

幸いに、私には人生の伴走者がおります。

障害を持った子供がまだ健在であり、生まれたときに危篤状況であり、

病院に言った瞬間に血液検査をされ子供に輸血して、寿命わずかと宣告されました。

百分でも百時間でも長生きしてほしいと 百(もも) と名付けましたが、この子ともっと長生きしようかなと思っております。

今現在から見ると、子供も私も思った以上に長生きしているということでしょうか!

ありがたいことです。

あと二つの目標を達成し

そして、思いがありまだ書き切れていない愛する植物のストリーを書きたいな~とも思っております。

 

 

 

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サルビア・グレッギー・ミラージュ バイオレットの花

2020-10-15 10:55:00 | セージ&サルビア
サルビア・グレッギー・ミラージュ バイオレットの花
Salvia greggii Mirage™ Violet



(写真)サルビア・グレッギー、ミラージュ・バイオレットの花


美しい紫色の花、サルビア・グレッギー、“ミラージュ・バイオレット”(Salvia greggii Mirage™ Violet)の花が咲いた。
グレッギーで紫の花があることに驚き、何かの間違いではないかと目を疑った。

親である、サルビア・グレッギー(Salvia greggii)は、メキシコ原産で原種は鮮やかな赤色の花。 
3月~10月頃まで日本のいたるところの花壇で見かけるポピュラーな花になってきた。

園芸店では、『チェリーセージ』として売られているが、ここには
① サルビア グレッギー(Salvia greggii)
② サルビア ミクロフィラ(Salvia microphylla)
③ サルビア ヤメンシス(Salvia xjamensis)  グレッギーとミクロフィラの交配種で様々な花色が誕生。
という2種類の原種及びこれらの交配種、園芸品種をまとめて表示・販売しているのでややっこしい。

昔ならば紫色のグレッギーということはあり得なかったので、赤以外ならばグレッギーとミクロフィラの交配種であるヤメンシスかな?
ということだった。

サルビア・グレッギー、“ミラージュ・バイオレット”(Salvia greggii Mirage™ Violet)は園芸品種で、英語表記で“ミラージュ”に商標(Trade Mark)表示がされているので、商標・特許がからんでいることを示している。

雌しべと雄しべで受粉させて新種を開発する昔からのやり方では、時間とコストがかかり成功の確率も低い。
古来からの“交配” “接ぎ木”だけでなく、細胞培養や放射線を利用して新たな突然変異を作りだすなど新たな新種開発の方法が登場・実用化されている。

「サルビア・センセーション」シリーズでは、イオンビームを照射して突然変異を引き起こす開発方法を取っていることを紹介した。
Salvia greggii Mirage™ではどのような開発がされているのか興味がわき 特許コードを手掛かりに文献リサーチを行なった。

(写真)サルビア・グレッギー、ミラージュ・バイオレットの葉と花


Salvia greggii Mirage™ 開発物語

1)バルミルビオ保護情報

ミラージュには、以下のような注記がされている。

'Balmirvio' Protection Information: EU PBR49562; PP29,724
(Flowering Only License)

商標ミラージュの開発コードは 'Balmirvio'(バルミルビオ)で、完成品の花卉植物の販売だけに許諾が与えられている。つまり開発等の行為は出来ないことを意味する。
このうち「pp29724」は、米国の植物特許29724番を意味し、タイ、チェンマイのTroy Thorup(トロイ ソープ)が開発者として申請し、米国イリノイ州西シカゴに本社がある世界的な園芸会社Ball Horticultural Companyに権利を譲渡している。

(写真)Troy Thorup(トロイ ソープ)


2)'Balmirvio'(バルミルビオ)開発の流れ

開発は2013年7月にカリフォルニア州グアダルーペの研究所で始まった。
その目的は、大きな花と直立した成長習慣を持つサルビアの栽培品種の開発だった。いわば、現状のサルビアの小さな花、奔放に成長する枝の欠点を是正する見栄えの良い園芸商品の開発だった。

彼らが選択したサルビア・グレッギーを自家受粉させ、1年後の2014年7月には、中程度の大きさの紫色の花、中程度の緑色の葉、適度に活発な直立成長習慣を持つ品種が発見されこの品種を選択した。

2014年7月以降は、選択した品種を “挿し木”で大量に増やし、親と同じ性質を持つかどうかを確認する段階に入った。
この“挿し木””挿し芽”は日常の園芸でも株を増やす手段として使われているが、親と同じ性質を持つクローンを増やす手法として紹介すると感情的に嫌がられるから不思議だ。
結果は、新しい栽培品種は、開発目的で選ばれた品種の特性を忠実に再現し、固定し、世代を超えて保持されることが確認されたので、新品種の誕生となった。
このことは、つまり新品種の発明となる。

Troy Thorup(トロイ ソープ)は、2017年7月17日に「Salvia plant named 'Balmirvio'」に関する特許申請を行ない、2018年2月22日にこれを認められた。

3)'Balmirvio'(バルミルビオ)から “Mirage™”へ

この園芸品種はバイオレット以外にも青系でブルー、ディープパープル、赤系でチェリーレッド、ブルゴーニュ―、サーモン、ネオンローズ、ピンク系でピンク、ホットピンク、ソフトピンク、クリーム色、白色など多様な花色を開発している。
花壇がサルビアグレッギーの園芸商品で埋め尽くされる姿すら想像できる。

日本での販売は、Ball Horticultural Companyと「㈱エム・アンド・ビー・フローラ」を合弁で作った㈱ミヨシグループ(本社:世田谷区八幡山)が行っている。



サルビア・グレッギー“ミラージュ・バイオレット”Salvia greggii Mirage™

チェリーセージ(Cherry Sage)、サルビア・グレッギー
・シソ科 アキギリ属(サルビア属)の耐寒性がある多年草・亜低木性。
・学名は、Salvia greggii.A.Gray の園芸品種で商標名がミラージュのバイオレット品種。
・グレッギーの英名がAutumn sage(オータムセージ)、和名はアキノベニバナサルビア。
・原産地は、アメリカ・テキサスからメキシコ 。原種は1848年にメキシコ・SaltilloでJosiah.Gregg (1806-1850)が発見。
・サルビア・グレッギー、ミラージュ(バイオレット)は、2017年に市場に導入された。
・庭植え、鉢植えで育てる。
・草丈は、60~80㎝で茎は木質化する。
・花の時期は、4~11月。
・咲き終わった花穂は切り戻すようにする。また、草姿が乱れたら適宜切り戻す

【後記】
これはある意味で追悼の文になるのだろう。
自重していた飲酒ではしご酒をしてしまった。しかも3軒も!
こんな時期に、というお叱りがありそうだが、やはり、罰はあった。

タクシーのお金を払い、財布をしまいつつ、玄関前の階段を昇ったら
踏み外すか、足が上がらずに躓いたかしたのだろう
階段横に並べていた多数の植木鉢と植物を破壊し
申し訳ないと額を階段にこすりつけてしまったから結構出血したみたいだ。
当然、サルビアグレッギー等は根元が少し残るくらいで折れてしまったり、数多くの植木鉢を全壊してしまった。
痛い思いをしてしまった。大事な花を破壊して・・・・
元気なころの写真を探し、記憶をとどめる為に痛い額を我慢して難行に取り組んでみた。
来年、残った根から顔を出してほしい!!
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サルビア・チェリーセンセーションの花

2020-06-19 15:19:10 | セージ&サルビア
「サルビア・チェリーセンセーション」 
「サルビア・ファイヤーセンセーション」


(写真)「サルビア・チェリーセンセーション」の花


初対面で「サルビア・センセーション」シリーズ商品には“驚き”と“違和感”を感じた。

ホームセンターの広い園芸売場に行っても、遠景で観て自分の欲しいものがある場所が大体目に入ってくるのが常だが、
5月初旬の連休明けの頃(と言っても新型コロナで外出自粛の時期だったが)、
この日は欲しいものが目に入ってこなかった。

時期外れの見切り品的なハーブ類で、これまで栽培したことがないものは手に入れたが、肝心のサルビアがない!

サルビアの特色は、
唇状の花、
葉からはシソ科特有の薬臭い匂い、
キリッとしない姿勢、
雑草のように八方に伸びていくだらしない育ち方等にある。

このだらしない育ち方をあえて良さ気に言えば「フラクタル」的ともいえそうだ。
本来のフラクタルとは、リアス式海岸、雲の形など「部分は全体と相似形」ということを意味しているが、サルビアの場合は、部分の奔放さは全体の奔放さに通じるということにありそうだ。

(写真)サルビア・チェリーセンセーションの株立ち 


ところが、「サルビア チェリーセンセーション」は、
買ったばかりで性質が良く分からないが、
・株立ち30㎝でサルビアには珍しくキリッとした直立形で、
・濃い目の大柄な緑の葉、
・チェリーレッド色の大きなシソ科特有の唇形の花、
・香りはセージ特有の消毒液のような薬臭い香りがするがかなり薄い、

主要なものがサルビア=セージ的でなく、意外性に満ちている。

サルビアと意識しなければ、 ”これはあり!”。
しかも、商品クレジットを読む限り欠点の少ない優秀な園芸商品だと思う。

その優秀さは、『ジャパンフラワーセレクション2015‐2016 受賞品種』ということで証明されている。

この賞は、日本発の花卉の新品種の開発・市場への導入を支援するために官民あげて2004年4月に団体を作り、そのシンボルとしての賞であり、2015年の優れた新商品であることを証明している。

でもなぜかときめかない。

出来の悪い、野性的で、不揃いで、薬臭い香りの原種サルビアに対して
優秀なロボットサルビアを見ているようだ。

これが購入して1.5ヶ月ぐらいの間のファーストインプレッションだった。

サルビアの開発会社ストーリー
 


このサルビアを開発したのは横浜に本社がある『横浜植木株式会社』。
1891年(明治24年)に創業した老舗の園芸企業で、米国ワシントンのポトマック河畔の有名な桜並木、
この桜の苗木を当時の尾崎行雄東京市長の要請に答えて1912年に出荷したのがこの会社だった。

創業時の頃の横浜は、当時の日本の輸出商品の代表である生糸やヤマユリの球根などを欧米に輸出する表玄関でにぎわっており、
又、海外から日本の未知の植物を収集・採取するプラントハンター達が集まっていた園芸関係のヒト・モノ・カネ・情報が集積していたところだった。

この会社が サルビアの開発に注力しているのは何故なのだろう?
横浜植木㈱の園芸商品の主力は、ペチュニア、神戸ビオラ、多肉植物、野菜苗、そしてサルビアのようだ。
フォーシーズン対応で、サルビアには夏場を含めた春から秋が担当なのだろうと思うが、これ以外の理由がきっとあるのだろう。

開発した商品は権利を取得するために登録されるので、登録情報から横浜植木㈱のサルビア開発の動きを確認すると以下のようだった。

2011年2月22日、サルビア属『はまごろも1号』の登録を出願し、2019年10月31日には「はまごろも7号」の出願をした。
この間で合計7品種を“はまごろも”という開発コードで出願していた。
出願から登録まで2~3年かかるので、「はまごろも5号」まで登録されおり、実際の販売商品名は違ったものになっている。

「はまごろも4号」からは、開発のパートナーとして「国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構」の名前があり、オャ! と思った。
この研究所は、放射線医学、量子ビーム(放射線、高強度レーザー、放射光)、核融合を研究しているところで、研究テーマを外部からも広く募集し開かれた研究所のようだ。
しかも、施設・機材を有料で利用できる仕組みを持っており、横浜植木㈱は、サルビアの分野で上記研究所の施設を活用し、イオンビーム照射による新品種開発をおこなっているようだ。

雄しべ、雌しべを使った古来からの方法である「交配」では時間とコストがかかる。
イオンビーム照射で「突然変異」を作り、その中から良いものを選んでいく。
種の開発の最先端はこのように変わっていたのだ。

この物語はこれでお終いではなく、これから始まるのだろうが、どんな物語が作れるのだろうか? 
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『蒸しキンメの中華風ソース』 と 『大根とキンメダイのカブト鍋』

2020-05-14 15:46:19 | 男の料理
スーパーで生きの良さそうなキンメダイと眼が合ってしまった。
「私を連れて行って!」と言っているようだった。

脂の乗ったサバを買って大根おろしとオオバ、ミョウガ、ショウガ、カイワレダイコン等の香味野菜を細かくきざんでポン酢で食べようかなと思っていたが、方針変更となってしまった。

キンメへの方針変更は良かったが、煮つけにするつもりでいたので付け合わせは何も考えていなかった。
しかし、手が勝手に三枚におろしてしまい、あら~まあと、煮つけには厳しいので今度もまた方針変更せざるを得ない。

そこで、ポワレではなく、滅多にやらない蒸し物にチャレンジしようと思い下調べを行なった。
「NHKみんなのきょうの料理」で中華風蒸しもののヒントがあったので、これにトライしてみた。材料はあるもので!

キンメダイ2匹を余すことなく使うのがコンセプトで、
① メインは「蒸しキンメダイの中華風香味野菜ソース」、
② サブとして「大根とキンメダイのカブト鍋」を作りました
最後は、「カブト鍋残り汁での雑炊」となります。

 ① 蒸しキンメダイの中華風香味ソース

キンメを食べ付けた人には目新しい味かもわからない。
上品なキンメを味わいたい人向きではないが、この中華風ソースは臭みが強い魚の臭み消しにはマッチしていそうだ。
【材 料】
キンメダイ:4枚
ショウガ :千切り適量
セロリ  :千切り適量
調味料
・豆鼓醤(トウチジャン) 大さじ1
・オイスターソース  大さじ1 
・紹興酒       大さじ2

【作り方】
1.キンメダイに塩小さじ1を振り耐熱皿に並べる。
2.ショウガ、セロリの千切りを作り1/2をキンメの上にまぶす。
3.調味料を混ぜ合わせ、キンメの上に振りかける。
4.蒸し器に入れ10~12分蒸す。
5.盛り付け皿に取り分け、残りのショウガ、セロリの千切りをまぶす。

(写真)蒸す前の状態



 ② 大根とキンメダイのカブト鍋

 
キンメを三枚に下ろすと頭と中骨が残る。
頭は、縦1/2に切り、この時に目の周りのコラーゲンたっぷりの部分を傷つけないようにしたいが包丁を入れてしまった。
美味しいところを失ってしまった。残念!

作り方はいたって簡単で、キンメ及び昆布と水6カップ、日本酒1/4カップ、短冊形の大根及びショウガを鍋に入れ沸騰したら10~15分中火で煮る。
沸騰したらあく抜きを徹底的にやると上品な味となります。
荒塩小さじ1杯を最初に入れて薄味で頂くか、最後にポン酢で頂くかどちらかが良いでしょう。私は前者が好きですが・・・・。
(写真)カブト鍋開始
 

さてさて、キンメ2匹で2000円、〆の雑炊までのフルコースは、家族の評判も上々でした。
手をかければ捨てるところも少なくキンメさんも満足していただけたのではないかと勝手に思っています。
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