夢みたいに綺麗で
前世に見たような緋い木の葉が
またこの季節に待って、舞って。
君はきっとその場所に
当たり前みたいに息づいて
いつか僕の希望になってくれるのだろう。
君の思い出に沿ってしか生きられない生き方が
僕には心地よすぎて
「自分」を生きることを失った
悲しい夕暮れが、いつかのイチョウの木が
そっと、痛いくらいに綺麗で
きっと僕は君なしで生きていけるのだ。
そんな強さを持てるまでじっとして
もうすこしだけきみの思い出に浸っていよう。
ねえ、君の部屋から
この景色は、、見えていますか?