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間違いでは済まない

2020年01月02日 | ブラジル雑記

日本のYoutubeなどで、フツーの人がリオのファベーラに入って 中を歩くという動画をたまに目にします。

皆さん「怖かったけど、住んでいる人たちは とても暖かい人たちだった。」というコメントがほとんどですが、いや ほんと、その通りよ。

ファベーラといっても、特別な場所じゃない。

中は道路が通って、お店があって、学校があって、普通に人が暮らしているのよ。

リオでも最大のサンコンハードのホッシーニャというファベーラには、銀行まであるのよ。

夫曰く「リオで一番安全な銀行かも。」

組織の人たちもお金預けてるかもしれないしね。

 

でもね、ファベーラの安全は そこを仕切っている「組織」が作り出している場合がほとんどなの。

「組織」にくみする人間ならば そこで安全に暮らしていけるけれど、その他の人間は容易に立ち入ることはできない。

ファベーラに入った日本人Youtuberが無事に出てこられたのは、見るからに「観光客」だったからじゃないかしら。

 

この年末 スイス人の夫婦が観光でリオを訪れました。

彼らは空港でレンタカーを借り、カーナビを使いながら市内に向かって車を走らせて行きました。

しかし、市内に通じる高速道路の出口を間違え 付近のファベーラに通じる道路に出てしまいました。

そこで何人かの男たちに囲まれ、銃弾を浴びました。

幸い死亡にまでは至りませんでしたが、73歳になる夫はいまだに入院中だということです。

カーナビが普及してくるとともに、リオやサンパウロではこうした事件をよく耳にするようになりました。

実際にこれまでにも、イタリアやアルゼンチンなど外国の観光客が間違ってファベーラに迷い込み、殺害される事件が起こっています。

何年か前には 小型バスでサンパウロからサッカーの応援に来た人たちが、誤ってライバルチームの拠点のファベーラに入ってしまい バスが襲撃され、何人ものけが人や亡くなった方まで出たというニュースもありました。

カーナビは道路は標示してくれますが、その付近の状況までは標示してくれませんからね。

ファベーラの入り口には そこを仕切っている組織の頭文字が書かれていたり、見張りをする若者の姿があるのものですが、普通の観光客の人にはわからないことがほとんど。

また、リオは一方通行が多いので 高速道路の出口を間違えてしまったりすると、戻れないということがよくあるのです。

状況が良く分からない人は 空港から市内に通じる道路を運転するのは避けた方が無難かもしれません。

 

ペケママがリオに来た当時、二つのファベーラに囲まれた場所で仕事をしていました。

それぞれのファベーラは敵対する組織が仕切っていて、たびたび撃ち合いが起こっていました。

ここはタクシーも嫌がって行ってくれないような場所だったので、自分で運転して仕事に通っていました。

リオに到着して2週間ほどで運転を始めたのですが、その時に最初に受けた注意が

「細い上りの坂道には入らない」「石畳の道には入らない」でした。

もちろん注意するべきはそればかりではないのですが、この二つは特に印象深く覚えています。

 

現在ではファベーラ内の観光ができる場所もあるし、ファベーラでの宿泊ができる場所もあるそうですが、基本的にそうした場所以外は そこを知っている人の案内なしには立ち入ることはやめた方が無難だと思います。

もちろん、それぞれの方の考えなんですけどね。

これは リオばかりでなく、ブラジル中どこへ行っても同じだと思いますよ。

観光でいらっしゃる方、滞在をなさる方、ブラジルの魅力的な部分をたくさん体験して、良い思い出を作っていってください。

 

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