雨の中の慾情 ☆ 唯一無二の脳内で踊る | AB型☆がんこhaha日記
今日はここで二本立て
昨日と同じスクリーン同じ座席の
TOHOシネマズ池袋にて
雨の中の慾情
これもイヤな予告編だったが
実はほとんど知らないつげワールド、
怖いのも観たさもあって〜
しかしどうにも懐かしい空気で
昭和の映画とみまごう世界観だった
ここは中国なのか、
貧しい漫画家の義男は
足の不自由な大家に頼まれて
小説家らしき男伊守と共に
福子の引っ越しを手伝う
ところがある日、
伊守と福子が義雄の家に押しかけ
居候となって住み着く
二人は義男を気にもせずに体を合わせ、
そんな二人を覗き見る義男は
福子に惹かれていく
そして突然、伊守は
妻子の元へ帰ると言って姿を消す
残された福子は伊守を待ち続けるが
義男は夢をみる…
この夢の世界が実は現実なのか、
戦場にいる義男は野戦病院でうなされ
伊守に介抱されるが左腕を失っている
しかし目を覚ますと、
彼は大家に請われて
福子と一緒に怪しげな商売に加担し、
福子は伊守を忘れられずに
彼の家に向かう〜〜
時系列はあってないようなもので、
序盤の男女の絡みは重要ではないのか
福子との関係は夢だと想像できるが
戦場における義男の姿こそが本当なのか
その戦場での姿もまた
どれが本当なのかの解釈は
一度観たくらいではわからないかも
ストーリーそのものは
わかろうとしないのがベストだと
序盤からわかってくる???
が、やはり観ている側からすれば
真相を求めてしまうのだが、
それすらも解釈不要か???
ただただ戦場のリアリティは
正直、
日本映画では観たこともない描写で
この作品が台湾との合作だからこそ
できたのかとも思う
わからないからと言って、
この前のデビッド・リンチ風ではなく
これぞつげ義春なんだろうな、
と、無知なりに感じ入る〜〜
中村映里子の昭和臭の潔さ、
脱ぎっぷりあってこその作品だが
昨今の道徳的制約の息苦しさから
思いっきり解放された感があり、
むしろいやらしさは感じられない
ああ、
昔の濡場はこんな感じだったのになぁ〜
なんてね
それでもやっぱり、
若い俳優さんたちは精神的に
かなり重たかったかもだが、
こんな風に戦争が描かれることは
日本映画に必要なんだろうと思う
とても理解したとは言い難いが、
こんな独特な世界観を持つ作品を
つないでいってほしいなぁ
映画ランキング
にほんブログ村