Q6 : 「米国はデフォルトするのでしょうか?」 | 投資コンサルタントのブログ

Q6 : 「米国はデフォルトするのでしょうか?」

クライアント様を中心に、日頃よく寄せられる質問をご紹介します。






Q : 「米国はデフォルトするのでしょうか?」





現在、マーケットの"2大注目要因"と言えば、先日のブログでも書きました"欧州債務問題"と、もう1つ、"米国債務上限引き上げ問題"が挙げられます。




どちらもの問題も"債務"が絡んでいるので、最近ニュースを見ていると、"債務(借金)"の文字が飛び交っていて、目には良くないです。(笑





さて、問題となっている、米国の"債務上限引き上げ問題"とは、米連邦債務の法定上限14兆2940億ドル)を引き上げなければ、政府支払が一部ストップしてしまう、ということです。



要するに、"デフォルト債務不履行)"となるわけです。



さらに、その期限が、来月の8月2日に迫っていることで、世間ではこの日のことを、米国の"Xデー"と呼んでいます。






マーケットも非常に注目しているこの問題、一見、上限を引き上げる法案を通してしまえば済んでしまう、「簡単」な問題に思えますが、実際はそう簡単には行かず、一進一退の状態が未だに続いているようです。




協議が難航している一番大きな原因は、米国議会スタンスの違いにあります。




簡単に言うと、米国議会は、オバマ大統領率いる民主党」と、野党の「共和党」で成り立っています。



各党のスタンスとしては、「民主党」→歳出カットには反対、「共和党」→増税には反対、という感じなので、協議が平行線を辿っているままです。





しかし、実際に"デフォルト"してしまうと、大変なことになってしまうのは分かっているので、債務上限は引き上げざるを得ないのですが、その債務上限を引き上げる「」が、「オバマ案」「上院共和党案」「下院共和党案」と、3つ存在していることも、協議が進まない原因となっています。








マーケットでは、大きな問題が目の前に2つ中で、まさに「迷走」する状態になっており、「債務上限引き上げ問題が合意された」という情報が流れて"ドル"が買われる場面があったり、反対に"ドル"を買い戻す一面も見られました。







"デフォルト"に関しての「」か「」を巡っては、様々な議論がされていますが、法案を審議する議会手続きを考慮すると、実質的な期限は、7月22日頃だということで、明日の動きに注目しておきましょう。



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