お世話になった方が亡くなった。
今年に入って2人目。
両方とも50代半ばだ。
突然、亡くなった。二人ともそんな印象。
一緒に仕事したり、プライベートも過ごした間柄なので、
非常に寂しい。
喪失感が半端ない。
だけど、こうも考えられないかと、逆説的に考えてみた。
最近は老いも若きも一生懸命に生きず、
ただ惰眠をむさぼり、
面倒なことから逃げることだけに特化した卑怯者が多い中、
僕が知る限り、ふたりとも全力で生きた人たちだった。
仕事も限界までこなし、
空いた日には全身全霊で家族を愛した。
そんな印象。
50代半ばで、平均寿命からすればまだまだ若いんだけれど。
彼らが生きてきた歳月は、どこの誰が見ても立派な、
生きるということを一生懸命に追求した人生だった。
少なくとも、僕はそう思う。
そんな先輩方がいたからこそ、
自分も今を精一杯生きなければと、奮い立たされる。
言い訳ばっかの生き方なんざダサいばかり。
寿命が尽きるその日まで、
田中は目の前の仕事を完遂し、
労働の対価としてお金をもらって、おいしいものを食べて、
人生の終わり際に、娘に少しばかりのお金を遺せたら本望だと。
かつてお世話になった先輩たちがそうであったように。
田中はただひたすらに、今を生きる。