車の修理を待つ間に、ブックオフで出会った一冊。
その時、電話が掛かってきた。
「金を貸して欲しい。。。。」
僕は今年何度かこの言葉を聞いた。
電話の相手は、「あぁやっぱりこうなったか・・・・」と予測される人である。
落ちる人には、僕が見るに共通点が3つある。
・貯金がないのに、お金を払うことを我慢できない。 (浪費)
・自営業であるにもかかわらず、信念を持って仕事をしていない。 (業務中のSNS中毒等)
・紳士になりきれていない。若い女性への性欲が見え隠れする。 (過去の肩書き依存等)
身丈に合わない、ただの格好つけである。
同情しようにもなかなか難しい。
彼らにこの本を勧めたい。
労働の本質をもう一度思い出しましょうと。
さて、この本では治験で得た金銭で生きていくことを考察している。
真面目にコツコツ働くことはなく、労働の本質なんて言葉は存在しない。
しかしながら存在しないと決めるのは僕の尺度であって、作者にはそれが本質なのである。
治験を始めた頃には、対価に驚き素直に喜んでいる。
2週間程度で20万の収入があれば嬉しいのは理解出来る。
しかし生活が長くなると、将来に対する不安も膨らんで辛そうに見えてくる。
治験も連続して受けられるものではなく、網の目をくぐり治験を受けるか試行錯誤している。
それでも、就職・労働を選ばないことに僕はある種の潔さを感じた。
きっとこれが作者の「労働しない信念」だ。
ここまで突き抜けてくると、尊敬の念すら覚える。
しかし決して進められる様な生き方ではない。
治験の受けられる年齢は大体40歳までがピークと書かれている。
つまり簡単に稼げるのであれば、誰でもやる。
代わりになる人物もいくらでも出てくるのだ。
僕は社会から必要とされなくなることは怖い。
だからこそ、毎日真剣に生きなければならない。
「労働しない信念」に僕は思う。
必要とされる人材に成長すると。
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