暑い夏は、ビールを飲む機会も増えてきます。

 

バーベキューに花火大会、スポーツ・・・たくさん遊んで、汗をかいて、でも冷たいビールをゴクゴク飲んで水分補給しているから熱中症対策は大丈夫! なんて思っていませんか?

 

こんな考え方をしているあなた、熱中症高リスク・グループに分類されてしまいます・・・

 

ビールは水分補給に適しておらず、それどころか逆に、熱中症を引き起こしやすくしてしまうのです! 

 

水分は胃ではなく、小腸で吸収されます。

 

すばやく体内に水分を届けるなら、5~8度の冷たい水が良いでしょう。冷水を飲むと胃が早く動いて通過し、速やかに小腸に届けられるからです。

 

水分をとれば血液がサラサラになり、熱中症になりにくくなります。反対に汗をかいて体内から水分が減ると血液はドロドロになります。のどが渇いている、と感じた時はすでに脱水症状が始まっています。 

 

では、冷たいビールでも良いじゃないか! と思ってしまうかもしれませんが、違います。

 

ビールは小水を促進し(利尿作用)、水分を放出してしまうので、逆に血液がドロドロになってしまいます。だからビールは水分補給にならないばかりか、熱中症になりやすくさせてしまうのです。

 

また、ビールなどに含まれるアルコールは、脳の熱のコントロールを低下させ、脱水症状を助長してしまいます。だからお酒を飲んでお風呂に入るとか、サウナに入るのはすごく危険です。ぜったいに止めましょう。 

 

熱中症を防ぐには、ビールではなく、利尿作用のない水やお茶を飲むようにしましょう。

 

熱中症予防に最も適しているのはスポーツドリンクです。汗をかけば、水分だけではなく、ミネラルも同時に体外に排出されます。そのため、塩分などの電解質を含むスポーツドリンクで水分補給すると、失われた分をそっくり体内に戻すことができます。

 

100mlの水に塩0.3g程度の塩分の濃度の水が、一番吸収されやすいと言われています。

 

スポーツドリンクでなくても、

 

★塩をなめるとか

★0.2~0.3%程度の薄い食塩水をとる

 

というのも有効な補給法です。

 

スイカに塩を振りかけると、水分と塩を一緒に適量分摂取できます。 

 

 

熱中症を防ぐには、こまめな水分補給が必要です。水分と一緒に排出されてしまう塩分もプラスしましょう。

 

ポイントは、のどが渇く前に少量を飲むことです。

 

一気にガブガブ飲んでも吸収が悪いです。胃に水が溜まるだけで、食欲不振を招いてしまいます。

 

胃に溜まりすぎないように、少しずつ水分補給していきます。

 

 

また、運動する前には、できれば20分くらい前に水分を摂っておきましょう。飲んだ水が体内に吸収されるには20分はかかるためです。 

 

日中だけではなく、寝苦しい夜も熱中症対策は万全にしておかないといけません。寝る前に水をコップ1杯飲んでおきましょう。また、しつこいようですが、寝る前にビールを飲まないこと。利尿作用によって体内が水分不足に陥ってしまいます。