お酢にはカルシウムの吸収を高めてくれる効果があります。
カルシウムについては、女性ならばとりわけ、気をつけないといけません。
なぜなら、女性は歳をとると、骨粗しょう症リスクが高まるからです。
骨粗しょう症になると、ちょっとしたことで骨折しやすくなったりと、いろいろな健康被害がもたらされています。
私の祖母は骨粗しょう症を発症していましたが、「寝返りを打っただけで骨折した」と言っていたこともあります。
カルシウムは、歳をとってから摂取しようとしても、無理なんです。
年を取ると、カルシウムが吸収されにくくなってしまうからです。
骨粗しょう症気味になってからと、あわてて小魚を食べても遅いわけです。
そして若いころにどれだけカルシウムを摂取して、体に「カルシウムの貯金」をつくっていたかで、将来の骨粗しょう症リスクが変化すると言います。
ですから、今のうちに、なるべく多くのカルシウムを摂取しておくべきなのです!
ちなみに、カルシウムはもともと、体内に吸収されにくい物質です。
さらに、日本は西洋の土壌と違い、土にカルシウムが含まれていないので、西洋人のように野菜からカルシウムを摂取することができません。
それにもかかわらず、食生活の欧米化が進み、肉を食べる機会が増え、カルシウムが豊富な魚を食べる機会は減ってしまっています。
このままでは、骨粗しょう症リスクがどんどん高まってしまいます!
カルシウム摂取を考えるときは、摂取をサポートしてくれる別の食品とセットで食べる必要があります。
そのときに、お酢の出番です。
お酢に含まれる酢酸は、食品中のカルシウムを引き出し、体内に吸収されやすい酢酸カルシウムに変えてくれるんです!
カルシウムの吸収率を高めるためにも、お酢はぜひ摂取したいですね!
ただ、お酢をそのまま飲むのは抵抗があります。
飲みやすく甘くしたお酢ドリンクもありますが、糖分が心配です。
ですから、酢そのものを飲もうとするのではなく、野菜ジュースに加えたり、料理にお酢を加えたりするなど、食生活にプラス・アルファでお酢を組み込んでいくと良いしょう。
魚を煮るときに、お酢を少々加えるのもおすすめです。
魚の生臭さが消えて、骨も柔らかくなります。
お酢で煮込めば、魚も骨ごと食べられるので、摂取できるカルシウムの量はますます高まります!
お酢を使った料理を、いろいろ工夫してみてください。
これからの季節、暑さで食欲がなくなるため、お酢を使ったすっぱい食べ物を欲しやすくなります。
外食をするときでも、お酢の入ったものをチョイスすると良いですね。
カルシウムについては、ビタミンDと一緒に摂取すると、吸収率が高まることもわかっています。
ビタミンDはシイタケなどに含まれています。
こちらも頭に入れながら、毎日の献立を考えるようにしましょう。
そして、骨密度の測れる体重計で、自分の骨量をチェックすることも忘れずに!
毎日の計測により、自分がどれだけカルシウムを貯められているか、把握できます。