お酢にはさまざまな効果があります。
食欲増進効果はそのひとつです。
これから暑くなっていくと、食欲が減退してしまいがちですよね。
食事がきちんととれなくて、栄養不足を起こしてしまうと、健康に影響が出ています。
いろいろなものをバランスよく食べなくてはいけないのに、肝心の食欲がなくなってしまっては、先に進みません。
そんなときに、お酢は役立ってくれます。お酢の酸味は、味覚や嗅覚を刺激してくれます。
そして、脳の食欲をコントロールする食欲中枢を刺激してくれるんです。
お酢の中には多くの有機酸が含まれています。
そしてお酢の原料であるお米や穀物、リンゴ酢のタンパク質が分解されると、アミノ酸となります。
このこくのあるうまみが、大脳の食欲中枢を刺激してくれるんです。
食欲が増進し、消化液の分泌も盛んになります。
ただ、食べることを強制されても、食べたい気持ちは起こりにくいもの。
食欲がない状態で無理に食べても、消化不良を起こしてしまいかねません。
お酢の力で食欲中枢を刺激すれば、体も食べ物を欲するし、栄養素を体内に吸収しやすくなります。
食欲を高めるために、ぜひ飲みたいお酢。
ところでこのお酢、いろいろな種類がありますよね。
米酢、穀物酢、リンゴ酢はもちろん、黒酢、香醋(こうず)、もろみ酢など。
この違いについても、ご紹介したいと思います。
★黒酢
鹿児島県福山町で独自の製法で作られている壺酢で、200年の歴史があります。
しかし、現在では壺酢以外にも「黒酢」という名称をつけることがあるようです。
福山町は、良質な米と水に恵まれた土地です。
また、気候が温暖であり、黒酢造りに適しています。
壺酢には、アミノ酸と有機酸がたっぷり含まれています。
色は褐色~黒色で、鼻にツンとする強い香りがあります。
そのまま飲んでもいいし、水で薄めても良いですね。
★香醋(こうず)
中国産の黒酢です。
半年~3年ほど熟成し、自然発酵でつくられます。
壺酢と同じく、天然のアミノ酸をたっぷり含んでいます。
口当たりはマイルドです。黒色でツヤがあり、独特の強い香りがあります。
主に中華料理で調理に使用されています。
飲料用としては、あまり向いていません。
★もろみ酢
黒酢や香醋との違いは、原料にあります。
黒酢と香醋は、米(玄米)からつくられます。
これに対してもろみ酢は、タイ米からつくられます。
減量が違うので、成分も違います。
黒酢、香醋はアミノ酸を含みますが、もろみ酢はクエン酸を豊富に含みます。
これらのお酢については、香りが強いのと、クセがあるので、サプリメントも人気ですよね。
栄養たっぷりのお酢の成分補給に役立つものです。
これらのサプリは、強い香りを感じないようにして、製品化されています。
食欲が落ちてしまったときには、お酢を活用して、上手に栄養補給をしたいですね。
夏はただでさえ体力を消耗しがちなので、それだけ栄養補給も大切な意味を持っています。
お酢のパワーで、これからくる夏を乗り切りましょう!