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地上のものはことごとく美しい
何ひとつ美でないものはないようにみえる
人間ってやはり特異な存在
美だらけの景色の中でもとりわけ美しさを放つ
でも同時に思う
もっとも醜いのもまた人間
美はその心より発して行動を通じてあらわれる
醜さもまた言葉や態度となって表示される
ああ
どちらも根っこはやっぱり心なんだ
人間の心が格別に美しいのにはどんな意味があるだろう
人間の心だけがこんなにもさもしく思えるのは僕の未熟なのだろうか
まだまだこのスピード感で変化していきたいんだろうか
このおバカみたいな速度に慣れていって
慣れた頃にまた別の変化にさらされることが生きるってことなんかな
美を眺めていたい
美に触れ 美に抱かれ 美にキスをしたい
ああ
醜が美を際立たせるってあるのかもな
でもそんなのいらないよな
動物が他の弱い動物を食べるために殺す瞬間を
僕は美として見つめている
なのに
人間のそれはどうにも美からズレて感じてしまう きたねえ
美がいいな
楽しいのがいいな
そしたら厳しいのももうちょい笑っていられそうだな
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