生涯賃金1億5200万円のあなたに知っておいて欲しい話
今サラリーマンや会社をとりまく状況はどの角度から見ても明らかに悪くなっている。
それもあなたが感じているよりもずっと速いスピードで。
その理由の第一として言いたいのはやはりお金のこと。
今サラリーマンの年収は全国平均で400万円弱と言われていて、1997年以降年下がっている。
仮に大学を出たあと400万円の年収を22歳から60歳までもらい続けたと計算してみると、収入の合計は1億5200万になる。
●費用と使えるお金
・子育て1人分 2000万
・マイホーム購入 3300万
・税金と社会保険料 3306万
・生活に使えるお金 6594万
定年まで生涯賃金が1億5200万の場合、税金やマイホームの購入などにお金を使うと残りは6594万。
この残金で夫婦2人の生活費をまかなっていかなければいけない。
定年までの38年間。
6594万÷(38年×12ヶ月)=14.5万(ひと月あたりの生活費)
そうはいっても年齢が上がれば給与は上がるかもしれない。
しかし、そういったことが楽観視できないほど、今会社自体が存続の危機に立たされている。
2012年3月期の決算で、いわゆる有料企業とされていた会社が軒並み巨額の純損失を計上した。
いっぽうグリーやモバゲーのDeNAなどのITネットインフラを基盤としたコンテンツ産業の会社は好調だ。
テレビCMもやりたい放題。
つまり、日本の企業や産業構造を取り巻く状況が、すごいペースで大きく変わっているのだ。
この先はもっと激動の10年が始まる、なんて予測をしている人もいる。
年功序列でしっかりと成果主義を導入できない、
フットワークが重く小回りが利かない、
時代の変化を先読みできず大胆な舵取りができない、
そんな企業に未来はない。
さらには今後、今まであったサラリーマンの仕事はどんどん減っていき、
しまいには消滅する可能性が非常に高い。
ここで1つ質問がある。
あなたの仕事はどんな職種だろうか?
あなたの仕事はあなたにしかできないものだろうか?
簡単な話だ。
仮にあなたが優秀なコンピュータープログラマーだとしよう。
知識もありスキルもあるし経験だってある、しかも年収は700万あると仮定する。
しかしまったく同じレベルのスキルを持つインド人のプログラマーに同じ仕事を依頼した場合、
年収いくらで働いてくれると思う?
たったの150万だ。
仕事のアウトソーシング化の場所はもう国内だけではない。
インターネットの普及によって今後どんどん国外へ発注されていくことだろう。
これまでのナレッジワーカーと呼ばれる知的労働者(弁護士・会計士・医師・プログラマー・SE)は食いっぱぐれないと言われてきた。
しかし論理的な処理で済む仕事はどんどんアジアへ外注化され、
そのぶん日本の社員人口は減少の一途をたどっていくというわけだ。
おわかりだろうか?
会社に将来を預けても、夢を描いても、期待が応えられることはないことに。
あなたを助けるのはあなた自身。
自由で快適な時間を過ごすために具体的な行動を起こしてほしい。
まわりの者と同じであってはいけない。
まともな社員になってはならない。
上司や先輩の顔色をうかがう必要なんてない。
そんなことよりも自分。
自分や家族の幸せのために時間を有効に使ってほしい。