「本当の自分」がわかる心理学 by シュテファニー・シュタール

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　本日は、「私は僕はどうして、いつもこうなんだろう？」「あの人は、何故ああなのだろう？」とその意味が分からなくなっている方や、不安が強い方にお勧めの本をご紹介します。

　第一章から「今の自分」を生み出したのは「子供時代の経験」＝無意識が「今の自分」を操っている

　と謳っています。無意識（潜在意識＝気付けない意識）が意識の９０～９５％を占めている訳ですから、瞑想なりヒプノセラピーなりで心の中をよく観察してみる事は本当に人生をより良きものにしたい方にはお勧めの方法です。

＜ここから本の内容を抜粋＞

　親から受け入れられ愛されていると感じている子供は、「自分が生きているのは基本的に良い事だ」と思う様になり、大人になってからもこの感覚を持ち続けることが出来ます。その様な人は「この世界の中で、そして自分の人生において自分は守られている」と感じるのです。すると、自分を信じ、他者を信用できる様になります。この感覚は「基本的信頼感」と呼ばれています。基本的信頼感は心の拠り所の様なものなのです。

　基本的信頼感が無いと、自己価値観（自分に価値があるという感覚）が低くなり、例えば、話している相手やパートナー、上司、或いは知り合ったばかりの人が自分の事を本当に好ましく思っているのか、自分を快く受け入れてくれているのか、常に懐疑的になります。

　基本的信頼感が育まれなかった為に、自分自身の中にしっかりとした心の支えがないのです。その代わり、他者から自信と保護と安心感、いわば、心の拠り所を与えてもらおうとします。（しかし、上手くいかない）

　遺伝的素質だけでなく、子供時代に刷り込まれた事柄も、私達の性格と自己価値観にとても大きな影響を与えます。心理学では、その影響を受けた人格部分を「内なる子供（インナーチャイルド）」と呼んでいます。すなわち「内なる子供」は親など身近な人との経験を通じて刷り込まれた事柄（悪い刷り込みと良い刷り込み）の集合体なのです。

　（中略）子供時代に受けた侮辱や傷を二度と味わる事がないように「内なる子供」がいろいろな対策をとるようになるからです。

＜抜粋ここまで＞

　繰り返しになりますが、子供時代に受けた侮辱や傷を二度と味わる事がないように「内なる子供」がいろいろな対策をとるようになるために、「僕は私は、何故いつもこうなのだろう」「あの人は何故、いつもああなのだろう」という困った現象が起こります。

　いつも書いている様に、急に仲良くなったかと思うと突然に自分から関係を絶ったり、ワザと嫌われる態度や言葉を放ったり、本当はもっと上手くやれるのに出来ないふりをしたり、気付いているのに無視したり、肝心な時に風邪を引いてしまったたり・・・等などは、「傷つきたくない」インナーチャイルドが自分を守る時にとる無意識の行動です。

　期待している事が叶わなくなってしまうのに、いつも逆効果な（チグハグな）言動をとってしまっている方や、私は他人より不安が強いなぁと思われる方も、その訳が理解出来ると思います。

　つまり、身近なあの人も、実は自分を守る為に・・・と優しい視点も持てる様になると思います。又、一人で出来るワークも詳しく掲載されているので、お勧めです。

　心の世界に主語はありません。誰かを大嫌いだとしたら、自分の心が苦しいだけです。勿体ないですよね。その為に、まずは自分に優しくなってみて下さい。