(252)コロナだからこそ新規事業!?(254)コロナの後には・・・

2021年01月13日

(253)余白の効果

◎ 2つのスイッチ

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、ワークスタイル。

 

 

筆者は新規事業を専門としたコンサルタントとして

活動を始めて20年近くになります。

 

定期契約の顧問先、スポットでのコンサルティングに加え

持ち込み案件を含め、常時数十の案件を抱えています。

 

それだけの件数をどのように対応しているのか。

多忙で時間が足りないのではないかとのお声を戴きます。

 

 

結論から言えば、様々な案件に混乱することも無ければ

時間に追われることもありません。

 

家族との時間も十分確保していますし、趣味の料理や

バンド活動なども大いに楽しんでいます。

 

もちろん手抜きをしているわけではありません。

仕事で手を抜けば、長年続けられるはずもありません。

 

 

では何故そんなことが可能かといえば、偏に切り替えが

上手くできているのではないかと自負しております。

 

案件ごとの切り替え、オンとオフとの切り替え。

これを場面に応じて瞬時に行っているのです。

 

かつての会社員時代からの習慣や

独立後の経験に培われたものでしょう。

 

これにより、時間効率が飛躍的に向上します。

ですから、仕事も趣味も充実するのです。

 

 

テレワークという新しいワークスタイルでは

時間管理の考え方が重要となります。

 

キーワードはスイッチ(切り替え)。あくまでも筆者の

やり方ではありますが、ご参考になれば幸いです。

 

 

◎ 集中と余白時間

 

筆者はコンサルタントとして独立する以前

15年間会社員として7社に勤務していました。

 

何れも新規事業の立ち上げやマーケティング分野で

常時複数案件を並行して担当していました。

 

昼は社内外の打ち合わせや電話対応でいっぱい。

就業時間後に企画を練ったり資料を作成したり。

 

当然のことながら残業も多かったのですが

好きな仕事だったので苦には感じませんでした。

 

とはいえ、時間に追われている感は否めず

効率を上げ内容を充実させたいと考えていました。

 

 

当初はちょっとした課題があれば

手当たり次第に対処していくというやり方でした。

 

なにしろ抱える案件が多かったので

それが一番早い対処法だと信じていました。

 

状況としては、自ら時間をコントロールしておらず

仕事に急き立てられていたという状況です。

 

案件ごとに頭を切り替えることに慣れたとはいえ

集中するまでにはある程度時間を要します。

 

その間に、別の案件が持ち込まれれば

効率が悪いこと甚だしいのです。

 

 

そこで、自ら時間を区切り、1コマ45分を目安に

業務内容を区切って、個々の案件に集中します。

 

来客予定も含め、その日必要な時間を確保し

必要に応じて会議室に籠って雑音を排しました。

 

日中は、敢えてある程度の余白時間を残し

突発的な要請にも対応できるようにしました。

 

これだけで、日中の時間がかなり効率化しました。

アフター5の企画も、グラス片手にということも。

 

集中力を高めたこともさることながら

余白時間が効果的だったように思います。

 

 

独立して間もない頃は、気持ちの余裕がなく

スケジュールを埋めることに意識が向いていました。

 

結構、時間に追われた時期があったのですが

この経験を想い出し、余白時間導入で改善しました。

 

 

◎ オンとオフ

 

先の例は、案件ごとの切り替えですが

次はオンとオフとの切り替えをご紹介しましょう。

 

会社員時代を振り返ると、新人時代から

比較的自由裁量で活動させて戴きました。

 

市場調査と称した外出や直行・直帰も報告のみ。

時にはプライベートな時間にも充てていました。

 

制度があったわけではありませんが、寛大な上司の

お目溢しもあり、自主的にそうしていました。

 

 

とはいえ、当時を振り返れば実質的な労働時間は

社内でも最も長い方だったのではないかと思います。

 

加えて、相応に実績も上げていたので

大目に見てくれていたのでしょう。

 

或は「あいつを縛っておくと面倒だから、勝手に

泳がせておけ」が本音だったかもしれませんが。

 

ともあれ、自由な活動で成果を出せた秘訣は

オンとオフの切り替えにあるように思います。

 

 

仕事の案件ごとに切り替えて集中するのと同様

プライベートの時間も集中して楽しみます。

 

時にリラックスしたい時であっても

リラックスすることに集中します。(わかるでしょうか)

 

ただし、そうしたプライベートタイムに

不意にビジネスアイデアが浮かぶこともあります。

 

その時、一瞬だけそこに意識を向け

メモなど残して、本来の目的に集中します。

 

 

イメージとしては、意識の8割を今過ごすべき

時間に集中し、少しだけ意識に余裕を持っておく。

 

すると、無意識に近いアンテナが有用な情報を

キャッチすれば瞬時に切り替えるのです。

 

ですから、オンもオフもシームレスで繋がり

全ての時間を犠牲にすることなく活用できるのです。

 

極端に言えば24時間オンタイムでもあり

全てが自由時間でもあるのです。

 

 

現在も、常に全ての案件を考えていたらパンクします。

常時念頭にあるのは定期クライアントのみです。

 

スポット案件は、あくまでその場でのアドバイスのみ。

ストック案件は、必要に応じて引き出します。

 

細目は無視して、製品やサービスであったり、

人であったり、ポイントのみ記憶しています。

 

オンとオフの切り替えと同様

その場に応じて必要な情報は随時引き出します。

 

 

例えば、新型コロナの感染対策であれば

関連の医療機器、除菌設備、医療サービスなど

 

多岐に渡るストック案件や過去の経験から

関連したものを抽出して活用します。

 

 

◎ 新時代のワークスタイル

 

こうした現状で、スケジューリングは

空き時間を十分に確保することから始めます。

 

その上で、クライアントへの訪問や調査などや

プライベートの予定を順次入れて行きます。

 

全ては同等に必要な時間であり

場面に応じてオンとオフを素早く切り替えます。

 

ですから、私のスケジュールは余裕度が高く

空き時間は読書や自由な発想に充てられます。

 

時には昼寝や昼飲みもします。

有効に使えばリフレッシュ効果は絶大です。

 

 

テレワークにおいて、最も重要なことは時間管理。

ポイントは、スケジュールに余白を設けることです。

 

目標とする成果から逆算して、必要な時間のみ確保し

後は自由な時間と割り切るべきです。

 

私のように、オンとオフを共存させるには適性や

多少の慣れが必要かもしれません。

 

少なくとも、オンタイムを集中することにより

仕事の効率は格段に向上し、成果に直結します。

 

如何に自由時間を確保するかという視点に立てば

オフタイムも充実し、快適な時間を過ごせるでしょう。

 

 

自由時間は、趣味に興じるもよし、外出するもよし。

読書や勉強に充てるのも良いでしょう。

 

いつもとは違った人と語らい、違った視点から

社内外や市場の環境を俯瞰するのもお勧めです。

 

折角の新しいワークスタイルですから

有効に利用したいものです。

 

 

今日の一言:  切り替えて 余白楽しめ テレワーク

 

 

新規事業のご相談、セミナー・執筆のご依頼はお気軽にどうぞ。

AlphaMarketing Corporation


253
















余白が大切・・・。



alpha_marketing at 11:43│Comments(1) ビジネススキル 

この記事へのコメント

1. Posted by zihisyuppann   2021年01月19日 11:59
経営ブログ (10,198サイト) 48位
応援の村ぽちです。
往復でポチッ!!
IN 30
OUT 20

スマホではブログ村のバナーが表示されません。
これは、パソコンでしか表示されない領域にバナーが設置されているためです。
スマホでも応援ができるようにしていただければ幸いです。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
(252)コロナだからこそ新規事業!?(254)コロナの後には・・・