有り得ない診察 | 勿忘草~解離性同一性障害の私と私の中の人の独り言~

勿忘草~解離性同一性障害の私と私の中の人の独り言~

解離性同一性障害(多重人格)・摂食障害・自傷行為・・・。トラウマと闘いながらなんとか生きています。過去と向き合う為の覚書と、私と中の人たちの独り言ブログです。

ありえないと感じることは世の中によくある。

冗談で済まされる有り得ないことと冗談で終わらない有り得ないことがある。


いつもは月曜日の午前中が診察日。

先週は先生の愚痴を聞いて終わってしまった。

私の話はほとんどしていない。

私の話を聞いてもらえないことはよくあること。

先生は最近忙しそうで、ここ数回そういうことが続いていた。

祝日やこちらの都合で日程を変えてもらっていたので仕方ないとも思った。

2時間カウンセリングをしているのだからそちらで話は聞いてもらえる。

でも、カウンセラーに話すことと、先生に話すことは違う。

だから、先生にも聞いてもらいたいことはあるのだと思うこともある。


今週は家族旅行で金環日食を観に行ったので月曜日を火曜日に変えてもらった。

先週、先生に時間の確認をした。

「そしたら、待っていてください。」と言われた。

きっと、ほかの患者さんとの兼ね合いで、待ち時間が長くなりそうなのだと思った。

そのつもりで病院へ行った。


カウンセリングを先にすませ

過食はしても嘔吐はしていないし、自傷行為もしていない。

吐かないから体重が増えてカウンセラーに突っ込まれる。

はっきりと巨大化したと言ってしまうカウンセラー。

でも、正直に言ってくれる人がいないと歯止めは効かなくなるからありがたい。

カウンセリングは前向きに終わった。


受付前の待合室で診察に呼ばれるのを待っていた。

先生が診察室から出てきた。

「なほさん。時間がおしているので薬だけでいいですか?」

と待合室の椅子に座る先生。

良くないでしょ・・・。しかもここで?と思い・・・。

「え?」と返したけれど

「何がいりますか?」と続ける先生。

「先生・・・ひどい・・・。」と思わず声に出してしまった。

丁度通ったカウンセラーを呼び止めて

「○○さん!先生ひどい!」と言うと

「え?ここで診察受けてる人初めて見た」

「ひどいでしょ?傷つきました。」

「先生、それはありえないです。」

と言っても先生はお構いなしで話を進める。

言っても無駄なのだと思った。

必要な薬だけ言った。

プライバシーなんて全くない状況で。

「あ。傷ついたからって自傷行為しないでくださいね。

先に釘さしておきます。」

余計な一言を付け足して戻っていった。

他に待っていた患者さんは診察室で診る。

薬だけにしてもせめて他の場所で話をして欲しかった。


私のショックとイライラはどんどん増していった。

会計を待っている間に先生が前を通った。

「あれ?まだですか?」と言って受付に確認に行く。

「今、してるみたいだから。新人さんだから遅くて。」

待つのくらいどうでも良いこと。

先生の一言一言で私のイライラが増していく。

病院内にいるのにカウンセラーにメールを送る。

もう帰る時間だからもう一度呼ぶのも悪いと思ったから。

そこへメールを見ながらカウンセラー2人が降りてきた。

「あぁ。怒ってる。怒ってる。」と言いながら

「起こっていいでしょ?あれは有り得ないでしょう?

しかも、一言多いし!もぉ!食べていい?吐いていい?切っていい?」

「後ろ2つはダメだけど、1つ目は体重増えていいなら止めない(笑)

と冷静に言われた。

「でも、ちゃんとひどいって言えたじゃない。強くなったよ。

昔なら普通に泣き寝入りだったのに。」

成長を認められると嬉しいものだけれど、イライラは治まらない。


それからイライラが虚しさと哀しみに変わっていった。

箍が外れたみたいに負の感情が溢れ出てきた。

どこかで無理をしていたのもあったのかもしれないけれど

涙も溢れ出して止まらなくなった。


一応、カウンセラーが事情をメールで教えてくれた。

どんな事情があっても、有り得ない診察だと思った。


今週は最悪な一週間だった。

何もかもマイナスになるのだ。

上司に言われた仕事。

同僚の会話。

何もかもマイナスに聞こえてくるのだ。

被害妄想的な幻聴が聞こえ出してくる。

調子が悪いまま週末になった。

今日、リストカットをした。

やってしまった。

完全に解離していた。

切ったことを覚えていない。

血が流れていたから止血して絆創膏を貼った。

浅いから大丈夫だろうと思った。

人格が入れ替わり病院へ連絡していた。

カウンセラーと話した。


「切るのを止められなかったのはなほさんの責任かもしれないけれど

今回に感してはきっかけを作った先生が悪いと思う。」

「先生の責任にすれば楽だけど・・・でも違うと思う。」

「でも、今回は先生が悪いと思うよ。自分が悪いってなるからしんどくなるの。

あれは誰がどう見ても先生が悪いから、来週ちゃんと言うのよ。」

「切るなって言われて切ったから何も言えない・・・。」

「ちゃんと付箋に書いておくから。怒ってるっていうのも書いておくから。」


今回は先生が悪い・・・。

そう思っていいのだろうか。

でも有り得ない診察は先生が悪い。





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