お久しぶりです(。・ω・)ノ゙

前回のブログのUPから、恐ろしいことに1年以上が経過していることに
先ほど気がつきましたノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!

会社閉鎖→就活→就職となり、ガラリと変った生活に慣れたら……
なんて暢気なことを言ってるうちに、時間はどんどん過ぎていた
という感じです(汗

とはいえ、腐った脳は妄想を止めない(笑
また、少しずつでも書いて行きたいな~って思います。

さてさて、そんなことよりもですよ!!
どよーんと停滞を続ける拙宅に遊びにきてくださり、
これまた拙文を読み返してくださった有り難いお友達、
『子ザルの隠れ家』の管理人、幸福亭宰さんが
『レールの行方』のアスマと高橋を描いてくださいました~!



DSC_0093 (1)




















うふふ 素敵でしょー?
宰さんのイラストは、色使いが優しくて温かくて、とっても
ふんわりほかほかした気持ちになりますよね。
私、大好きなんです~!

戴いたイラストから、ちょっとだけですが久しぶりの二人のバカップルぷりを妄想してみました♪

宰さんに捧げます~!
☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;


「まさみちー、ハムエッグの卵、いくつにする?」

台所から、アスマが能天気に卵の数を聞いてくる。
俺は今、卵どころではないのだ。
――というか、飯よりも気がかりなことで頭がいっぱいなんだよ。



昨日の夜、「今日、早番だし、鍋食べに来ない?」という
アスマの誘いに乗って、日本酒持参でココへ来て、
鍋食って、アスマ手製の〆のうどん食って、こたつでひっくり返って
二人でウトウトしてたんだ。

そうしたら、「高橋さん……」って、つぶやきが聴こえて、
思わず目をあけたら、アスマが……眠ってるのに泣いてるじゃないか。

俺は、ビックリして抱き寄せて、親指でそっとアスマの涙を拭いて、
背中をさすってやったわけよ。
そうしたら、アスマがギュッと抱きついてくるもんだから
それからはもう……色んな意味で眠れなくなったわけで。

俺の腕の中で安心して眠るアスマが可愛いんだけど、
ムラムラもするわけで、チューしてみたり、頬をさすってみたりするものの、
些か飲みすぎたらしいアスマは、全く起きる様子がない。
諦めて、悶々と朝まで過ごした惨めな俺……。

そうして、朝、俺の腕の中で唐突に「パチリ」と目を覚ましたアスマは、
「う~トイレトイレ」と、全く色気のない様子で躊躇無くコタツから出て行った。

それからアスマはコタツに戻ることなく、湯を沸かし、「はい、どうぞ」
と俺にうまい茶を入れてくれた後で
「あ、そういえばさー、昨日店にアイツが来たんだよ」
なんて話を始めたんだ。

「アイツって?」

「総一さん」

総一さんとは、アスマの以前つきあって相手で、
現在俺が使っている携帯の番号を以前使っていたヤツで、
まぁ……色々面白くないけど、コイツの存在があったからこそ
俺とアスマが知り合ったという、因縁の男である。

「奥さんと来てさ、ホールにヘルプに入った俺をわざわざ呼んで
オーダー取らせるから、最初は何かと思ったよ」

気になる。あのおっさんが何の意図を持ってして
再びアスマの前に現れたのか。
聞きたいけど聞くのが怖い。

「どうやら俺に振られても、こうやって堂々としてるし、
自分は全然惨めなんかじゃない、っていうアピール?
なんかそういう見栄はる人だからね」

そうだろうか、なんかあるような気がしてならないが……。

「あ?正道、気にしてくれてる?
だとしたら嬉しいなぁ。ちなみに心配ご無用だからね。
俺は正道一筋だから! 
それに来月から新店に異動だから、また来ても会うこともないし」

そうかそうか。
と、アスマの言葉に気を良くして、機嫌が良くなりかけたときに
はたと気づいてしまったのだ。

アスマが寝言で言った「高橋さん……」という呟き、そして涙。
俺の名字は高橋さんだが、近頃アスマが俺を『高橋さん』と呼ぶことはない。
そして、おもしろくないことにあのおっさん――総一さんとやらの
名字もまた『高橋』なのだ。

アスマ……お前、もしかして、おっさんに再会したことで
何か辛いことでも思い出したのか。
それとも、まだ未練があったりするのか?
俺一筋って言うけど、俺、おっさんに勝てるのは誠実さ位だしな……。

と、そんなこんなで俺の眉間には皺がより、
アスマの「卵は何個だ」の問いも聞こえてはいるが、
反応できないでいるのだ。

「おーい、正道? 寝ちゃったとか…って、どうしたの?
おっかない顔して」

フライ返しをもったままアスマが俺の顔を覗き込んでくる。

「あ、もしかして、さっきの話に妬いてくれてるとか?」

ああそうさ、その通りだ。
俺、わかりやすいんだな……。

「ふふふー!ごめんね。
なんかさ、アイツに会ったからかな?
昨日さ、ヘンな夢見たんだ。
正道に会いたいのに会えなくて、電話でしか声が聞こえなくて。
でも、夢だからヘンテコリンで、電話の向こうで勝人とか、
大学の友達と楽しそうに笑ってる正道の姿が見えるんだ。
俺、すごく距離を感じて、正道のこと「高橋さん」って呼んで
泣けてきちゃってさ。だけど、電話の向こうの正道が『アスマ』って
呼ぶだけで、俺、幸せな気持ちになるっていう――そんな夢って、うぉっ」

そこまで聞いて、俺の理性はぶっとんだ。
昨夜から散々、悶々としてたこともあったしね。

ハムエッグは後回し。
まずはアスマをイタダキマス。


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