図2の局面からの指し手を続けましょう。
(図2 △3三同桂まで)
○図2からの指し手:▲4一銀、△4二金寄、▲2四歩、△同歩(図3)
先手の次の一手は攻撃続行の▲4一銀でした。この「銀」は「矢倉崩し」の急所の手であり、良い感覚だと思います。しかし、この局面では持ち駒不足のため時期尚早。明らかに無理攻めです。この▲4一銀は、先手はいつでも指せる手であり、この手を楽しみに、後手からの無理攻めを誘うような指し方が理想的です。無理攻めは、相手に上手に受けられると、攻め筋が途絶えてしまい、逆に相手からの反撃が厳しくなるというリスクが高いのです。
本譜に戻って、後手は△4二金寄と逃げました。次に△4一金と「銀」をはずされると先手は敗勢になります。なので先手は攻撃を続けるしかありませんが、持ち駒には「歩」が2枚あるだけです。どうするのかと見ていると、▲2四歩の「合わせ歩」が放たれました。後手は△同歩の一手です。ここで先手の次の一手を考えてみてください。
(図3 △2四同歩まで)
以下、つづく・・・。