小さな恋の物語37 ~応援に~ | 走る表現者!執筆中!

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のぶりん「今から出ておいでよ」


この現状を、どうすればよいか思いつかなかったのぶりんは、九ちゃんを外に誘いました。


のぶりん「飲みにでも行こうか?ワンジと坊主と4人で、久々に」

九ちゃん「!?」


九ちゃんも、正直、うっぷんを晴らしたい気持ちでいっぱいでした。


葵にバカにされたような気持ち・・・。


そして自分の単なる勘違い?・・・。

その思いが交差し、歯がゆい気持ちでいっぱいだったのです。


九ちゃん「うさを晴らしても、ええんかな」

のぶりん「ん?ええんちゃう?カラまんといてよ」



しばらくして、4人は、以前よく行ってた居酒屋へ集まりました。


坊主   「で?どういうことなん?葵ちゃんは?」

九ちゃん「いや、それが・・・」


九ちゃんは、3人に、事の始終を話しました。


ワンジ  「まぁ、ひどい話と言えばそうやけど・・・」

坊主   「たしかに・・・でも結局は出会い系でしょ?」

九ちゃん「考えたらそうなんかな・・・」


坊主   「やっぱり、そういうのってウマくいかないんちゃう?」

ワンジ  「にしても、強い人とか負けてばっかとか、ひどいよな・・・」

のぶりん「・・・」


坊主   「結局、そんなもんちゃう?ネット上の恋なんて」

九ちゃん「はぁ~」


坊主   「たださぁ、九ちゃん」

九ちゃん「ん?」


坊主   「そんな人ばっかりじゃないと思うよ。良い人もたくさんいる」

ワンジ  「へぇ~、坊主も何か、この類いで経験あるの?」


坊主   「いやいや、例えばの話。悪い人ばかりじゃないよ」

ワンジ  「ほんまかぁ~、坊主なら隠れてやりそうや~」


坊主   「は!?そんなんせーへん!かわいこちゅゎゎわわわわわん!」


のぶりん「わぁあははははは(笑)」


ワンジ、坊主、のぶりんは、バカを言いながら、少しでも九ちゃんが元気になれるように騒ぎました。


一方で、この時、少しだけですが、九ちゃんは、みんなといることで気が晴れることができました。


葵とのことをすぐに忘れることは難しいかもしれません。

ある意味、想像の中の人物。

今、考えてることは、相手がどんな人物であれ、

『本当に好きだったことを心の奥にしまう』ということでした。


ワンジ  「ところでさぁ・・・九ちゃん?」

九ちゃん「何?」


ワンジ  「こんなときに、あれだけど・・・」

坊主   「そうそう!」


ワンジ  「来週末、市内マラソンがあるんだけど、出てみない?」

坊主   「失恋なんて吹き飛ばせ!レース!」


九ちゃん「・・・」


ワンジ  「走ること自体も好きなんやろ?」

九ちゃん「うん・・・でも今は・・・そんな気分じゃない・・・」


坊主   「まぁでも、前に進まないと・・・」

九ちゃん「どうせ、速くないし・・・気持ちがのらない・・・」

のぶりん「・・・」


ワンジ  「みんな出るよ・・・」

九ちゃん「別にいい・・・走りたくない」

ワンジ  「・・・」


のぶりん「なぁ、九ちゃん?」


九ちゃん「ん?」


のぶりん「別に参加しなくてもいいから、みんなの応援においでよ」



to be continued