暑さ対策もあるけれど、今年の3月に父が脳梗塞で倒れたから。
夏に実家に帰ると、父が畑で育てたゴーヤでゴーヤチャンプルーを作ってくれていました。
父のゴーヤを受け継いで育てていきたいと思ったのです。
畑仕事は退職後の楽しみだったようで、いつも何種類かの野菜を育てていました。
私はこれまで観葉植物を育てても、すぐに枯らしてしまっていて、家庭菜園なんて絶対にできない、と思っていました。
でも、今回ばかりはと一念発起
この種をきっと立派に育てるからね と父に語って我が家に帰ってきて種をまいた・・・・・・のに
水をあげすぎたのでしょう・・種の周辺からモコモコの白カビが
その後も一週間ほど様子をみたものの、結局芽が出ることはありませんでした
せっかくの父の種をだめにしてしまいました。
でも、8粒もらってきたうちの4粒を蒔いただけだったので、もう少し経験値を増やしてから再挑戦しようと、今年はとりあえず苗を買ってきて植えてみました。
父は始め、右脳の一部で脳梗塞が起こり、左半身に麻痺が出ていただけでした。
大きなショックを受けてはいたものの、自分で歩いてうちに帰ろう、と前向にリハビリを頑張っていました。
ところが、数日後に脳梗塞が再発。。
脳幹にまで梗塞が起こり、全身麻痺に気管切開を施すまでになってしまいました。
一時は意識障害もあり、本当に心配な状態が続きましたが、今はずいぶん落ち着いています。
脳梗塞が再発して脳幹梗塞になった時に、再び帰省して、落ち着いてからゴーヤの種を育てるのに失敗してしまったこと、でも、来年はきっと立派に育てるために、今年は苗を買って育ててみることを伝えたら、涙を流していました。
涙の意味はよくわかりません。
なんでもっと今までにもちょくちょく帰省しなかったんだろう。
なんでもっと沢山話をしなかったんだろう。
父の体調が悪いと聞いたときにも、もっと積極的にいい病院や先生を探さなかったんだろう。
ちょっと長めに休みをとってでも、一緒に病院にいかなかったんだろう。
おそらく、また父と話をすることは、とても難しい状態だと思います。
「子養わんと欲すれど 親待たず」とはよく言ったもの。。
父はまだ生きていてくれているけれど、悔やんでも悔やみきれないことは、本当に沢山あるんだということを身をもって知りました。
寝たきりで、食事も鼻から管を入れての流動食のみ、話もできない父のために、何か楽しみを持たせてあげられないかと、いまは落語のCDを物色中です。
これまで「笑点」でしか落語を聞いたことはないけれど、有名な落語家さんのお話ならば、きっと父も楽しんでくれるはず。
父のお陰で、家庭菜園にも落語にも目覚めてしまうかも