こんにちは。子育て不動産鑑定士りょうです。

ツイッターを見ていたら、気になるツイートがあったので、少し詳しく書いておきたいと思います。

 

不動産鑑定士は数が少なすぎて、調べても実態が分からないですよね・・・本当はみんな鑑定業界に来てほしいけど、大切な将来のことだから、正直に実態を書きますね。

 

大学在学中に不動産鑑定士試験に合格したら、

 

①鑑定機関に就職

②普通に就職活動

 

どちらがよいのか・・・悩みますよね。

 

昔は某大手鑑定機関は、不動産鑑定士合格者しか新卒をとりませんでした。だからそのアドバンテージを生かして、大手鑑定機関に就職が良かったんだと思う。

 

今は、そもそも不動産鑑定士の若手が圧倒的に少なくなっているし、転職や独立が多い業界なので、30歳前後で立派な職歴がなくても、意外と簡単に大手鑑定機関に入れてしまいます。

 

また、新卒で大手鑑定機関に入っても、一生その鑑定機関に勤め続けるかどうかは、微妙です。同期の3分の1~半分は別の会社に転職するか、独立する、というイメージでよいと思います。

 

一方、中途採用で不動産鑑定機関に入ったら新卒で入るよりも不利かというところだけど、日本の会社は大抵中途採用者が不利だけど、鑑定業界にいたっては、中途採用が当たり前の業界で、ものすごい出世して稼ぐとか、会社の花形になるという業界ではないため、そんなに差はつかない。

 

さらに、途中で退職してしまう人が多いから、残った人が偉くなるという方式。残れば残るだけ偉くなれるけど、それがいいかどうかは微妙。

 

それで結局自分が独立するなら、5年なり10年なり鑑定機関で実務経験を積めばいいだけで、そもそもどんな就職の仕方かなんて関係ないですよね・・・

 

だからもし、不動産鑑定士として独立したい、とか、ひとつの専門スキルを身に着けてずっと一生やっていきたいという人は、間違いなくできるだけ早く鑑定機関(できれば大手鑑定機関)に就職して、実務経験をたくさん積んで万が一のために独立準備をしておくといいです。

 

不動産鑑定士として独立するためになぜ大手鑑定機関がいいかというと経験できる類型の数が圧倒的に多いからです。独立したら最終的にはすべて自分の責任。そのときにやったことがある類型かどうか、頼りになる先輩を知っているかは、とても大きいです。

 

そうではなくて、とりあえず役にたちそうだから不動産鑑定士の資格をとりました、という大学生は、鑑定業界以外も検討した方がいいと思う。

 

在学中に資格をとれるくらい優秀な方なら、いろんな可能性があると思う。もちろん鑑定業界に戻ってきてほしいけど、これからは人生100年時代なので。

 

もし将来独立するなら他の業界を知っている方が強いし、人生に幅が出る。今は不動産鑑定士試験も簡単になってきているので、他業界で働きながら合格する人もたくさん出ているし、合格は可能です。

 

それでもひとつ、早く不動産業界に入った方がいいと思うのは女性の場合。女性蔑視というわけではないけど、子供を産むとどうしても仕事とのかかわり方が変わってくる。

 

20代から30代が出産適齢期だとすると、間違いなく仕事が面白い時期に出産になるわけで、そのときに不動産鑑定士の資格を持ち、実務経験があれば、細々とでも仕事を続けていけます。働き方を選べます。

 

今は会社で時短をしながら働き続けるのが普通だけど、時短をするとものすごくつまらない仕事しかまわってこなくなる可能性が高いので、仕事好きなら、出産前に何らかの実務経験と発言権を確保しておく必要がある。

 

あまり派手な業界ではないし、すぐに稼げるわけでもないけど、早いうちに資格をとっておいたからこそ仕事と家庭の両立がしやすくなるということもあります。

 

短答式試験に受かっても論文試験に受からない受験生をたくさん見ているから、もし可能であれば試験には合格しておいた方がいい。でも試験に合格したから就職は鑑定機関にというわけでもないし、就職活動を優先するのもひとつの方法です。

 

組織に向かないな~という人は先に資格をとっておくのもよいかも。私は就職してから不動産鑑定士試験を受けて20代のうちに不動産鑑定士登録をしたけど、すぐには会社を辞めませんでした。それを今はよかったと思う。

 

会社に守ってもらいながら、子育てもできたし、そこそこ専門的な仕事をやらせてもらえました。会社に感謝です。

 

将来のことなんてはっきり分からないと思うけど、しっかり考えて決めたことなら後悔しないですよね。

 

私も未だ模索中ですが(-_-;)

 

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。