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  金属火道具 銅器手炉(5)
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銅器手炉は好みのジャンルで、数があるとは言うものの5回目ともなると余物というのか、寄せ集め的なメンバーになってしまいます、今回は比較的数の少ない銅の打出加工で制作されたものが3点あります。

 [ 黄銅蓮花遊鯉透手炉 (C96×H61mm ) ]
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黄銅鋳造作品で、胴部の窓絵も火屋の蓮花が描かれた黄銅蓮花遊鯉透手炉です、小型ですが鋳造製品だけに手に持つとずっしりとした重量感があり、吊手の長いのが特徴です、年代は明治時代初期とされています。

 [ 赤銅喜祥多方透手炉 ( C201×H150mm ) ]
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赤銅鋳造技法で胴部の六面には麒麟を始め吉祥窓絵が描かれ、火屋は唐草文の透になった赤銅吉祥多方透手炉です、肉厚で手炉としては大型なのでずっしりとした重量感です、年代は明治時代初期とされています。

 [ 黄銅毛彫幾何文手炉 ( C148×H87mm ) ]
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黄銅鋳造作品で、口縁(火屋)には銭文でしょうか幾何学文様毛彫で描かれた黄銅毛彫幾何文手炉です、上部の火屋とされている部分は紙巻煙草の灰皿のような窪みがあり、納得できません、年代は大正時代中期とされています。

 [ 赤銅打出透火屋手炉 ( C184×H122mm ) ]
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赤銅の素材を打出技法で成形し、火屋の意匠は解明されていませんが大小の丸穴透赤胴丸穴透火屋手炉です、全体的に素朴なデザインですが軽くて実用的です、年代は明治時代初期とされています。

 [ 赤銅打出透火屋手炉 ( C244×H143mm ) ]
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赤銅の素材を打出技法で成形し、火屋は小穴を網状に配した透をもつ赤銅打出透火屋手炉です、経年劣化でコンディションは悪いのですが、菊座の持手など凝った細工です、年代は江戸時代末期とされています。

 [ 赤銅打出扇文筒手炉 ( C222×H148mm ) ]
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赤銅の素材を打出技法で制作し、胴部には花文漢詩浮出にした赤銅打出扇文筒手炉です、手炉なのと首を傾げたくなる形状で成形には金型を使用しています、年代は大正時代末期とされています。