先週辺りから、私の勤める工場では何やらものものしい雰囲気となっております。
近々、外部の人が工場見学に訪れるそうで。
こうしたことは時折あります。
ですが今回は、やたらと綿密です。
事務方が、案内のシミュレーションを何度も繰り返しています。
管理職級の人たちは、工場内のあちこちを細かく点検。
さらに現場では作業終了後、毎日のように床の区画ペイントの塗り直し。
今日は私も要請を受け、1時間15分残業してペンキ塗りでした。
工場見学が近づくと、清掃や整理整頓を念入りにやるようにと指示されることは、
これまでにも何度もありました。
まぁ、その程度は当然のこととして理解できます。
できる範囲で綺麗にしておいた方が、見る方も気分がいいですから。
しかし今回はそんなレベルではない。いささか異様とも思えるほどの執拗さ。
しかも前々日や前日からではなく、十日以上前からこんな状態です。
一体どんな人たちが来るというんだ・・・?
そもそも、外部の人が来るからといって、そこまでしなきゃいけないか?
ありのままを見てもらえばいいのではないか。
食品工場ではないのだから、何処もかしこも綺麗ピカピカなんてことはあり得ないのだし。
もしそれで何か指摘されるようなことがあったら、それはそれで貴重な意見だろう。
普段ここにいない外部の人だからこそ、気づくこともあるはずだし。
それをわざわざ、ボロ隠しのようなことをするのは本末転倒ではないのか。
・・・というか、そんなに自信がないのか、普段の自分たちの仕事ぶりに?
仮にも業界最大手の、1兆円企業だというのに。
まぁ、たかが工場勤務歴3年半にも満たない私。
青臭い理想論に過ぎないんだろうな・・・。
・・・寝よう。