中心がずれてしまい不恰好になってしまいます。
こんにちは。万莉です。
久しぶりに、がま口の作り方の質問があり、この案件はよくきかれるのでブログに書くことにしました。
質問者の方の言葉をかりていうならば、「何回も練習ですかね。」→「その通りです!」【完】で終わってしまいますが・・・・
何回も練習する=正しい。
熟練の職人も、沢山の数をこなしてうまくなったはず。
数をこなすことこそ、一番の上達法です。
とはいえ、やみくもに数をこなしても中々うまくいかないので、押さえるポイントをおさたうえで「数をこなし」カンをつかんで頂けたらと思います。
まず、①中心がズレて口金がうまくつけられない。。と②不格好になる。②は分けて考える必要があります。
②についての原因として、考えられることは
❶裁断で型紙通りになっていない。
❷出来上がり線通りに縫えていない。
❸口金をはめ込むときに中心がずれている。
❹口金をはめるる力加減が一定でないため深度が左右で違う。
❺カシメる時の左右の力加減が違う。
この5つです。❸だけが原因ではない場合が多いので、綺麗にできるようになるまですべての工程において途中で型紙と照合しながら作業を進めて下さい。
慣れたらやる必要はありませんが、原因が分からない以上全てを確認するしか解決策がありません。
①の口金の中心がズレる。についての解決策は
❶マスキングテープなどで口金の中央に印をつける。
❷生地の方にも中央が分かるように印をつける。(マステ、仕付け糸等)
❸中央意外にも口金と生地の両方に合印になる目印を入れて目安にする。
❹ボディを口金に入れる時差し込み深度を一定に保つ。
思いつくのはこの4つです。❶~❸については問題ないと思いますが、❹については、開き口を縫いふさぐときに上から3㎜程度にしておき口金の幅は5㎜くらいなのでその縫い線が隠れるくらいを目安に入れていくといいと思います。
口金に入れるコツはこちらにも書いていますので参考にどうぞ。
それと、もしもうまく作れないならば是非専用の「差し込み工具」で作ってください。目打ちよりも作業が楽に正確にできます。
私はよく動画で目打ちを使っている理由は、1回しか作らない人むけに初期投資を限りなくゼロで初めてもらうために目打ちを使っています。
ですが、目打ちは一番難しいのです。初期投資ゼロで一回作って、その後も続けて作るならば、目打ちではなく「差し込み工具」を使って始めて下さい。
使いやすい道具を使えば、作業が楽になります。
片側を入れているうちに反対が抜け落ちる場合があると思います。それを防止するためにおすすめするのは、4角に1㎝くらいの紙ひもで動かない様に固定して、中央から左右に入れていく方法です。
太い紙ひもは、細いものを解いて紙の状態にし、2枚に増やしてもう一度巻きなおせば太い紐が出来上がります。つっかえ棒的に使うものですので、わざわざ買う必要もないでしょう。
最後に、動画をおいておきます。参考にしてください。
■角形がま口、口金の入れ方(目打ち)
■差し込み工具で挿入■(早送り)
必ずしも100%私の動画と同じにする必要はありません。先生によって作業手順も違います。一つのやり方としてみて自分のやりやすい方法を探していただけたらと思います。
オンラインや文字情報で作り方を100%伝えることは困難で、一番いいのは自分のやり方を見てもらい、どこが問題になっているのかを改善する方法を直接先生に聞くことです。
確かに直接指導は時間もお金もかかりますが、自分にカスタマイズした情報と解決方法を得ることができますので、ネットで調べてみて近くに行けそうなお教室があったら行ってみてください。
なお、私はリアルのお教室をしておりませんが、今後は動画配信での講座を作ろうと思っています。
まずは単発キットを作って動画と質問などのサービスをリリースする予定です。
過去10年間、様々な質問にお答えしてきましたが、今後はキットや講座を購入して下さった方対象に写真添削という形でやっていくつもりです。
動画の壁打ちが進まず、中々単発キットも進んでいませんが頑張ってます。
昨日もインスタで動画の壁打ちしたので、よかったらこちらを見て下さい。
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毎月恒例がま通カウントダウン。残り2日です!11月の型紙はもうゲットしましたか?
12月発送分より「がま通6」に切り替わります。お取り置きは30日ご注文分までです。
11月でご希望のお客様は、備考欄に「11月号希望」お書きください。11月号をお送りします。
11月のがま口は12㎝角型口金を使用しています。