「包容力（ほうようりょく」　父性・母性のある異性

 

結婚を考えるには

 

 

 

思春期や青年期の若い人は、大体においてナルシストである。「ナルシスト」とは自己愛の強い人のこと。自分の事をとっても可愛いと思って大切にしている人。自分はとっても素敵な人間であると、自分を信じていたい人のことだ。
 

あなた自身や、あなたの身の回りの、いわゆるお兄さんやお姉さん、先輩や後輩、同級生、兄弟姉妹にそうした人がいるかとも思います。
「ナルシスト」「美しい日本のわ・た・し！」自己愛というじぶんワールドの夢の中に生きる人さ！（笑）

先日、ニュース記事に岩波書店の「広辞苑」の話が出ていた。この国語辞典であり百科事典でもある書籍は、あえて昭和の古いことば、今となっては時代遅れかもしれない日本語をそのまま掲載し続けることを決めたというものであった。
 

「戦後、靴下と女性は強くなった」「男女同権」「ウーマン・リブ」「雇用機会均等法」…。と戦後昭和の時代から、次第にこれらの言葉が生まれたが「内助の功」だとか、「夫唱婦随」なんて言葉は、今使ったら語弊があるのだろうか？？？
 

多様性の時代といわれて、女性は女性らしく、男性は男性らしく、「オンナは愛嬌、オトコは度胸」とは一概に言えなくなって来たのだろうか？？？

金子 みすゞ、（1903年〈明治36年〉4月7日 - 1930年〈昭和5年〉3月10日）大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した日本の童謡詩人の言葉に「みんな違ってみんないい」がある。彼女は時代の「男尊女卑」の男女格差に悩んで短い人生を終えた人だ。

或いは、今の世の中の若い人に多く見られる「演じて生きている人」というのもある。親や社会や周囲の人を鑑みて、自分の損得や自分の身を立たせるための最適解として、何者かを演じる生き方を選んだ人。36sanakoのわたしの目からみたら随分と「きつい生き方を選んだものだ」とも想うが…。レインボー・カラーの性別逆転、ジェンダー・フリーの中性的に生きようとする人などもそうだが、それもすべて「人がその人らしく生きる道」の一つなのであろうか？？？

この間、石破総理がアメリカを訪問した時に、ファースト・レディーの石破夫人は同行しなかった。もれ聞いた話によると石破さんの奥さんは、夫人ご自身がなにかビジネスのような自分の仕事をされているともいう。石破さんの事を最近の若い人がwebなどで、素行がいささか、だらしないとよく云う。自分が見たものでは、内閣組閣が決まった赤絨毯（レッド・カーペット）のひな壇の写真で、モーニングの衣装のお腹の部分から下着が見えそうだったというのがあったかな。一国の宰相としてみっともないと若い人が嘆くのだ。
 

一人暮らしの男性が、洗濯機が壊れて難儀した話をこの間、本で読んだ。男性の身なりの衣装の整え、ズボンの裾上げだとか…「内助の功」「夫唱婦随」の昔の女性が奥さんであったならそうした困難は少なくなるだろうにともおもった。

昭和10年生まれで最終学歴中学卒のわたしの母親は24才の時、親戚の人の仲立ちでわたしの父親と【お見合い結婚】をして25才でわたしを産んだ。旦那さんファーストの専業主婦として私と妹の二人の子育てをして人生を終えた。

1977年、36sanakoが神奈川県立小田原城内高校という公立の女子校に通っていたときに、作曲家の都倉俊一さんの遠縁にあたるという女性の家庭科の先生がいた。とてもお世話になった。戦後のアメリカ進駐軍の置き土産なのか「家庭科クラブ」なるものがあって、英語や理数科系の教科が苦手で勉強があまり出来なかった「落ちこぼれ」の36sanakoは、せっかく女子校に来たのだからと、授業の被服家庭科を専攻して浴衣を縫ったり、編み物や子供パジャマ、ソーイングで自作フレヤースカートを作成したり、調理実習で検定試験三級に挑戦したりと色々頑張った（笑）
 

その家庭科の先生のお話の一つに、とあるうちの高校の卒業生は結婚をして、新婚から100日間毎日続けて、毎日違うメニューの夕食料理を作って夫にふるまった人があると言っていた。当時はごく普通の話のようにされていた。

ここで冒頭の「ナルシスト」の話に戻ろう。その男性の人格に「父性」が、女性には「母性」が豊かにある人は、もしかしたら、異性にモテるぞという話なのである。

 

36sanakoは、生活感のある生き方をする人が好きである。所帯じみている感じが出ている人をみると安心をする。「家庭的な人」ってヤツである。ただの「ナルシスト」の青年では物足りないのである。ナルシストのままであると唯一無二の只の「シングル」としていつまでも存在するようになるかもしれぬ。
 

「包容力」は、父性や母性の中にある力だと想う、色々支障もあるだろうが、わたしはそう信じたい。「包容力」は人に安心感を与える。
 

少子化の現代、若い人に一考を求めたい。