あれから13年です。
13年経っているのに復興しているとは言えない状況です。
そして廃炉の見通しは経っていません。
避難生活をされている方がいまだに多くいらっしゃいます。
13年という月日が経っても、解決や安堵がみえないままです。
解決や安堵がみえないのに、年々、風化されています。
積み重ねて、継続して、できることをやっていく。
そして忘れないこと。
解決してもいないのに終わったかのような扱いがされていることに違和感を覚えます。
この13年で後回しにされてきた地域や人々を思うと、憤懣やるかたない思いがあります。
復興が謳われていたのに、13年経っても、いまだに不便な生活を余儀なくされている人たちがいるということ。
福島原発事故後、パブリックオピニオンでは過半数以上の人たちが原発を停止する、減少していく方向にすると答えました。
それらは無視され、老朽化の危険が指摘されている原子力発電所の再稼働や、使用年数を伸ばす案が通ったかと思えば、その年数を無期限にすると決定。
原子力発電は、完全な廃炉となるまでに長い年数がかかります。
放射性廃棄物の処理費用も莫大です。
決して低コストの電力方法ではないのです。
さらに廃炉に莫大な費用がかかります。
しかし、廃炉を先延ばしにすると、もちろん、老朽化が進みます。
つまり、事故などの発生率は上がるのです。原子炉の構造上、検査できない部分もあるのです。
あくまで他人事としか思っていない上での決定ではないでしょうか?
老朽原発稼働の決定に賛成した人たちが、「恒久的に老朽原発の近くに住め」と言われたら「はい」と答えるでしょうか?
老朽原発から数キロ以内に住んでいる人たちが、稼働年数を無期限に伸ばしたりしようとするでしょうか?
今やっていることは、自分たちの利便や利権の為に負債を次世代に投げつける行動です。
その負債は金銭的なことばかりではなく、住む場所、水、空気、健康、命すら奪う可能性があります。
福島の原発は、13年経った今も、具体的な年数を含む廃炉の見通しは立っていません。
原子力発電環境整備機構は高レベル放射性廃棄物を国内の地下300メートルに地層処分する予定をたてています。
つまり、「近くに原発はないし、関係ない」と思っているあなたの住んでいる地域も狙われているのです。
地下300メートルなら影響は少ない?
地下300メートルで問題が起こると、その状況も影響範囲も把握できません。
つまり垂れ流しの放置になります。
地下水が汚染された場合、回復できる手段がほぼないのです。
しっかりした管理があるから大丈夫?
地下300メートルの施設を、災害・地震大国の日本が本当にしっかり管理できると思いますか?
放射能が天然ウラン並みの有害度になるまでは約8000年かかります。
8000年、誰が管理するのでしょうか?
地震国の日本で安全な場所はありません。
地震、土砂災害、集中豪雨、台風。
日本は自然災害を受けやすい国です。
大規模の災害の前には自助努力ではどうにもならないことがあります。
人々が取り残されることなく、助けを得ることができる。
それが理想です。
日本には国民の命と生活を守ってほしいのです。
机上の空論ではなく、実際に被災されている方々へ迅速に予算を投入する必要があるのではないでしょうか?
そして、さも終わったかのように振舞ってはいけないのではないでしょうか。
被災された方々の復興と健康を祈っています。
一方で何が自分にできるかを考えていきたいと思います。