(静岡新聞より)


 家から50分以内で到着できるため、午後から、夕方だけでも竿が出せた「気田川」がここ数年不漁に陥っている。

 支流の熊切川、杉川などでは何とか釣りになるが、本流は壊滅的な状況に陥っている。

 鮎が居ないのである。

 放流はしているだろうし、天竜川からの遡上もあるのだろうけど、釣り人は激減している。

 「気田川」は小石、砂利が多く、一度増水してしまうと回復までに時間のかかる河川であるが、増水後安定すれば鮎は釣れていた。それがここ数年釣れなくなってしまっている。

 この討論会の見解では、「濁り」が原因ではないかという。その「濁り」の要因が人工林の放置による保水力の低下、古い林道の崩落など、森林の維持管理が困難になっているというのだ。

 「川がダメになるのは、それを支えている山(森林)がダメだから」って聞いたことがある。

 川の水は山から生まれてくるのだから当然のことかもしれないが、そのメカニズムを忘れてしまっていることが多いのだろう。

 一度壊れてしまったものを元に戻すには相当な時間がかかるのだろうけど、計画的に持続的に地道にやっていけば、自然は少しずつでも応えてくれるのではないだろうか。

 

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