フジアキタクロナガオサムシ採集 | 明治大学 植物保護研究部のブログ

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明治大学理科部連合会に所属する「植物保護研究部」
通称『植保』のブログです。
植物をはじめとした生物全般および鉱物に関する記事を書いています。

はじめまして!1年昆虫班のY.Iです。にわか蝶屋で最近オサムシにもはまっています。これから植物保護研究部での昆虫採集の様子をちょこちょこ書いていこうと思うのでよろしくお願いします<(_ _)>

 

さて、今回はOBのクスサン先輩からオサムシ採集に誘って頂き、12月上旬の静岡県アキタクロナガオサムシ富士山亜種通称フジアキタクロナガオサムに挑戦してきました!

 

フジアキタクロナガオサムシ(以下フジアキ)は静岡県に分布するアキタクロナガオサムシの亜種で、湿度が高めのスギ林及びスギ林と広葉樹林の混交林などで見られるようです。で、このフジアキ、しょくほ昆虫班が苦戦てきたかなりの強者らしく、クスサン先輩も7回目の挑戦とのこと。厳しい採集になるとは分かっていましたが全員で勝利することを目標にがんばってきました。(初心者の私がねらうべき相手ではない気はしますが…)アセアセ
 

↑採集を行ったスギ林

 

というわけでスギ林にてさっそく採集開始!わずか約10分後にLINEの通知音が…

まさかと思いスマホをみるとフジアキの写真とともに“完全にキマッた”というクスサン先輩のコメントが…。は、早すぎる!!これは私もがんばらなくては!

しばらく材割りをしているうちにクスサン先輩と合流、ここで一旦フジアキから離れてオサ掘りの方法を教わることに。教わった通りに崖を崩すとすぐにルイスオサがどんどん出てくる!すごい!やっぱり先輩から学ぶことって大切ですね。ここでルイスオサ数匹とクロナガオサを1捕まえ再びフジアキにチャレンジ!

根返りの土を崩していくとクロナガオサっぽいのが出てきたのでとりあえず捕獲。しかしその後周辺の倒木を崩しても何も出てこず😢

13時をまわったところで一度車の方へ引き返すとすでに同期のカニムシとクスサン先輩が戻ってきていました。

 

カニムシ「どうだった?」

私「いやとれなかった」

カニムシ「おれ1匹とれた」

私「!!??」

 

マジか。となるととれてないのは俺だけ!?これは場の空気的にもとらないといけない気がする(汗)

 

 

 午後ははじめの場所から車で少し移動してやってみたのですがなかなかこれといった当たりがなかったので、今度ははじめの場所の少し北側でやってみることに。材より根返りが出やすいとのことだったので根返りを探して道を外れたりしてみたのですがなかなか見つからず。とりあえず引き返して道なりに進んでいくとなんと道のすぐ横に大きな根返りが2つも!(片方は既にクスサン先輩が掘りはじめてました。)時間的にもここがラストチャンスということで根返りの土を崩しながら血眼になって地面をみていると、ルイスオサを同時に2匹発見!しかも黒っぽくてカッコいい!

根返りから出てきたルイスオサ(採集後に撮影

 さらに土を崩していくと今度は大きなルイスオサ?違う!シズオカオサだ!やったぞ!シズオカオサムシは今回の私の第二目標であったためこれはホントにうれしい☻

今回とれたシズオカオサ

しかしシズオカオサを最後に何も出てこなくなり採集は終了。7回でも8回でも挑戦していつかフジアキをとると心に誓い採集場を後にしました。

後日

 部室で標本を作っている時のこと、今回とったオサムシが入っているタッパーをカニムシが覗いていると

カニムシ「あれ、これアキクロじゃん

この人何を言ってるんだ?そこにいるのはメスのクロナガ…!!?!

もちろん大興奮しましたが後々自分の種同定能力の低さを嘆きました。
 
追記(12/30)
写真の挿入ミスで編集致しました。