自然災害ってほんとに怖い
人間の力じゃどうすることもできないもんな
南海トラフ地震とか…
いつ来るんだろう…
長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2

本「フェイス!下」 著者 マックス・マーロウ

 

★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)

 

中米に上陸した巨大ハリケーンのフェイス。
進路を西に変え、ニューヨークに上陸する。
それを予想した気象予報士のコナーズは、どこからも許可を得ずテレビで市民に避難するように伝える。
たちまち道路は渋滞し、あちこちで事故が起こる。
コナーズと不倫関係にあるジョー(女性)もマンハッタンから逃げ出そうとするが途中で事故に遭い二人の子供とともにアパートメントに戻ることになってしまう。
窓のない浴室に籠城するジョーと子供たち。
そしてとうとう史上最大のハリケーンが襲ってきた。

 

 

下巻はめっちゃ面白かった。

スピード感があって、ハリケーンの怖さが伝わる。
相変わらずジョーの行動にはいらっとさせられるわ。
せっかくコナーズが早く避難しろって教えてくれたのに、大丈夫だろうと甘くみて結局逃げ出せなくなってしまう。
子供がいるんだからその安全を優先すべきだろうに…。

まぁニューヨークにハリケーンが来るというコナーズの言葉を誰も信じないんだから当たり前かもしれんけど。
 

水没する地域から優先して避難させるべきというコナーズに警察もテレビ局のオーナーも、果ては市長までも相手にしてはくれない。それどころか勝手にテレビで避難を呼びかけたコナーズに対し怒りを爆発させる。

今までハリケーンが来たことがないならそれも当たり前のことかもしれんけど。
 

一口に避難と言っても、ニューヨークほどの都市から人々を移動させるのなんて数日あっても無理だもんね。
これは東京でも同じことだろうな。
首都直下地震がくる!とわかったとして、東京都民を全員避難させることなんてできるんだろうか。。。難しいよね。
しかも時間がないわけで。
そういう風に考えて読んでたから余計にうわぁうわぁってなってた(語彙の少なさ)。

自分が首になってもまだ市民の命を考え、テレビ放送したコナーズはすごいな。
まず自分が逃げ出してもおかしくないのに。
こんなヒーロー現実にいるのかなぁ。
結局忠告を聞かず避難しなかったジョーが心配で嵐の中、骨折してまでジョーの元へいくコナーズ。恋人の鏡やな。
おバカなジョーは、コナーズが来たと思い込んで、レイプ魔を家に入れてしまう始末。
どこまでおバカなんだ…。
まぁハリケーンのおかげでその男は飛ばされたからよかったものの。
終始、この女にイラつかされたわ(言葉悪い)。

 

都会にハリケーンが来たとして、怖いのはまず水。
津波というわけではなく、高波。一緒みたいだけどちょっと違う。
ハリケーンの気圧が高波を作り、高潮の時だともうだめ、海抜の低い地域は水没してしまう。

それから強風。
ビルの窓には大抵雨戸なんてついていない。
そうすると強風により窓が割れる。
そうなると部屋の中が竜巻状態になり、人間も家具もすべてぐちゃぐちゃに…。
なんか、ビルの中だと安心かと思ってたわ。
コンクリートだし鉄骨だし絶対大丈夫って。
窓があったか…。

 

地震でもそうだけど、ビルから割れた窓ガラスが大量に落ちてきたら爆弾と一緒。
下にいる人間は大けがか死亡確定。
そして看板や果ては車までが飛んでくる。
台風って怖い。

私はラッキーなことに未だ台風の被害に遭ったことがない。
いつも寝ている間に通り過ぎているだけ。
だから不謹慎だけど、子供のころから台風がくるとなるとわくわくしてた。
停電した時のために懐中電灯やろうそくを準備し、食料飲み物を確保。
雨戸を閉めた家の中での非日常感は半端なかったな。

今でも自分は被害に遭わない…と信じ込んでるから台風がくるとなると、一応備蓄品は購入するけど外の嵐を安全な(と思い込んでる)家の中から少しの高揚感と共に眺めてる。
雷は怖いけど。

実際に被害に遭った方々からしたら、もう噴飯ものだろうな。
本当の怖さを知らない私。

 

ジョーの行動にいらいらしながら読んだけど、この作家さんすごいな。
ハリケーンの怖さがよくわかる。
なんか専門的な説明の部分は斜め読みしちゃったけど、知識も豊富なんだろう。
実際あり得ない話ではないらしいし。

知らんけど。

 

自然災害って日本でも多くの被害があるし、こういう小説を読んで怖さを知っておくことは大事なんじゃないかと思ってる。

私は幸いなことに被害に遭ったことがないから余計に。
日本で起こる地震や台風による被害は毎年のように起こってる。
いつ自分や大事な人たちが被害に遭うかわからない。
ずっと平穏な日々が続くと、ついそのことを忘れてしまいがちになる。
最近備蓄もしてないし。
大きな震災が起こると、似非ビチカーとなる私。
でもね、最近ではちゃんと防災グッズとか寝室に置くようにしてる。
お水も備蓄してる。

自然の力には人間はどうやったってかなわない。
だからできることをやるしかない。
こういうパニック小説を読むたびに、そういうことを考えられるから良いよね。
なんかハリケーンの知識も増えた気がするし。

これはおすすめ小説です。

 

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