今年の振り返りとは、もう少し年の瀬が近づいてからするものでしょうが、
はやくも“今年の英断”が固まりつつあります。
英断のうちのひとつが、テレビの買い換えではなかったでしょうか。
15年ほど使っていたとは言え、
まだ使えるものを買い換えるのには勇気が要りました。

買い換えたことによって大きく変化したのが、スマートTV化したことです。
スマートTVはテレビというより、
テレビ機能が備わっている大きなタブレットみたいな位置づけです。
リモコンにも「Netflix」「Prime Video」「U-NEXT」など
配信サービスアプリを呼び出せるボタンがいくつも配置されており、
そのほとんどを使っています。

これまでもChromecastをつないでいましたから、
機能としては大きな変化ではないのかもしれません。
しかしながら、リモコンを使って一発で呼び出せることが快適なのです。
手元のスマホでアプリを立ち上げ、
Chromecastに接続し、テレビの入力を切り替える。
そのような煩雑な手順を経ずとも、まるでチャンネルを変えるように、
ボタンひとつで配信サービスへ切り替えることができます。
ワールドカップが始まってからは、その利便性を特に痛感しています。
「AbemaTV」ボタンがあるからです。

未来というものは、なかなか実感することが難しいものです。
だれもがスマホを持ち歩いている現状を、
20年前からは想像もできなかった未来だと
意識しながら使っている人がどれくらいいるでしょうか。
暮らしに密接した進化は気付かれることなく定着するため、
個として実感しにくいものです。

ただ、今回気付いた家電としてのテレビの進化は、
昔の子ども向け雑誌などで、
「いつでもすきな番組や映画がみられるよ」
と、描かれていた未来想像図そのものではないでしょうか。
イラストでは「これくらい当たり前」と言わんばかりの未来人が、
洗練された様子でテレビを見ていたような印象です。


実際の未来では、ジャージ姿でお湯割りをすすりながら見ています。