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11月の読書録

12月になりました。

今月は一冊完結型のラノベをちょいちょい読みました。

一番面白かったのは「天地明瞭」。

冲方さん著です。

11月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1919ページ
ナイス数:94ナイス

天地明察天地明察
すごい。の一言に尽きる。作者のことを良く知らないままラノベ作家が書いたのか、くらいの認識で購読。しかし、約500ページにも渡る長編だというのに、面白すぎて賞賛しか浮かばない。劇中の多くの登場人物の誰もが癖があり、ロマンを持っていて皆愛すべき存在だった。帯にある愛すべき時代小説という文句は寸分違わないし、春海の成長の様、物語の引き、全て最高。この本で出会えて良かった、こんなに熱い物語は他に知らない。冲方氏の他作品も是非読んでみたくなった。
読了日:11月23日 著者:冲方 丁
空の境界 未来福音 (星海社文庫)空の境界 未来福音 (星海社文庫)
本当にスピンオフ的な話でした。やや小難しい言葉使いや、かっこいい文章は健在。今回の主人公の一人である瀬尾は結構くだけた語り口調で読んでいて楽しかったです。また、時間、空間移動を巧みに取り入れてあるので、場面が変わっても違和感なかったし、逆に読むにつれ、物語の背景が分かって行くような進め方は秀逸だなあと思いました。が、何分ページ数がないので、物足りない感じの読了感でした。完結はしているけれど、続編出て欲しいものです。
読了日:11月16日 著者:奈須 きのこ,武内 崇
赤鬼はもう泣かない (ガガガ文庫)赤鬼はもう泣かない (ガガガ文庫)
麻枝さんが絶賛していたのと、イラストが白身魚ということで購入。恐るべし表紙効果。麻枝さんがそのギャグを押していたけれど、そんなにドッカン2来るところはなく、全体的にシリアス多めな感じでした。主人公が変態な設定は結構好きで、出だしも良かっただけに(クラスの雰囲気や壊れている先生など)その最初の設定をうまく使ってストーリー展開なされていたらハマっていたと思います。でもこれが処女作なんですよね。次の作品に期待。ちなみに一番好きだったキャラは先生でしたw。
読了日:11月16日 著者:明坂 つづり
灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)
田中ロミオさんの作品を初めて読んだ。特に印象に残ったのは、高校のクラス独特の雰囲気。一人一人は良い友達だけれど、それが集団になったときに発揮される良くも悪くも暗に団結した空気。それをリアルに感じることができた。まずは視点をクラスの個体として、それから学校全体に拡げてからの視点、この視野の動きが巧みだったと思う。自分もストーリーが進むにつれて、共感がクラスから千尋に移っていたから。ただ、ラストあたりで急にクラスの人達が改心し出したところが、どこでフラグがたったのか気づくことができなかったのが残念。
読了日:11月16日 著者:田中 ロミオ
エトランゼのすべて (星海社FICTIONS)エトランゼのすべて (星海社FICTIONS)
表紙買い。難しい背伸びしたような表現がなく、シンプルに綴られているのでとても読みやすかった。ラストシーンでの元会長のセリフから、これは完全にフラグだなと思ったが、中道さんルートで終わり、少し残念。個人的に一番好きなのは、勝原さんとのCDショップでのバイト、特に理由はないですw。こういう大学生活モノは好きでです、一度しかない期間をどうやって良いものにするか奮闘する主人公、それを取り巻く個性豊かなキャラクターたちみたい設定。
読了日:11月08日 著者:森田 季節
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
脳機能の研究の進んだ未来、思考を科学的に操作をできる時代において、良心を抑制され戦う主人公の語りは当事者であるのに、画面越しに物語を見ているような印象を与えられた。勿論、それは計算の上なのだけれど、その時代を見ているものの不気味な無機質のリアルが感じ取れたし、感覚に対して疑問を抱く主人公の気持ちー今感じているものは自分だけの自分から生まれたものかというーにも共感が持てた。しかし個人的には、その時代の延長上の話である「ハーモニー」の方が、同じ目線で物語を読める感じがして好きだ。
読了日:11月06日 著者:伊藤 計劃

2011年11月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
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