これ、アマプラで特に何も考えずに観たんですけど、なかなか面白かったです。面白いにも色々あるんですけど、何だか古き良き時代のB級ホラーテイストで懐かしい感じがするのもあり(スペイン映画ってちょいちょいある)「パンズ・ラビリンス」 のスタッフが放つとかの前振りだったのでシリアスなホラーかと思ってたら割とゆる〜〜いアクションコメディホラーで大笑いするって感じでは無いし、肝心の人狼がどう見てもゴリラの着ぐるみなんですけども、これは嫌いになれない。あ、コメディホラーって書きましたけど、全然怖い所が無くて、と言う事はホラーコメディと書くべきなのかなあ。(ポスターにはビーストコメディと書いてある)でも雰囲気は一応ホラーベースの様な気もするんですけどね。怖くも無いし、グロくも無いし、ついでに言えばこのテの映画には珍しく女っ気も無いです、つまりエロも無しです。(それ見どころあるんかい!ってツッコミ入りそう)
事の発端は遥か時代を遡るんですけども、ある村の領主の奥さんがニンフォマニアで(この辺りはイラスト展開)村の健康な男と片っ端から寝た挙句に旅芸人のナイフ投げの男に熱を上げて拒否する彼を拉致して関係を持ちます。奥さんは妊娠、これを隠すために一座を皆殺しに。ナイフ投げの男の妻は殺される直前に呪いをかけます。このナイフ投げの男はルーマニア出身で人狼の血族だった!つまりそれで村全体が呪われてしまったわけです。
で、主人公はこの村出身のなんちゃって作家のトマス。名誉村民として表彰してくれると言うのでノコノコ村に帰って来ますが、それがとんでもない展開に!!そこへマドリッドから逃げて来たろくでなし出来損ない編集者のマリオとトマスの幼馴染のカリスト、トマスを心配してやって来た祖母のローサが加わって(このお婆ちゃんの登場の仕方も良いんだよなあ)人狼達と戦うんですけども、ここで特筆すべきはトマスの愛犬ヴィト!!もうこの映画の成功は彼のお陰といっても過言では無いくらい、良くも悪くも大活躍で、また良い事ばかりでないってところが犬っぽくて凄く良いです、最高です。
可愛いから大きく載せちゃう。何か賞あげたいね。このポスターの上の「Perrito Caliente」ってホットドッグの事なんですけど、この場合はそのまま「熱きワンちゃん」と訳するべき?人狼に喰われたりしないのでどうぞご安心を。あ、後、警官のおっさんも良い味出してましたね〜!自殺したと見せかけて、って所はかなり好きです。トマスの幼馴染カリスト役は「気狂いピエロの決闘」や「スガラムルディの魔女」「アイム・ソー・エキサイテッド」「スパイ・タイム」等でも活躍、スペイン映画に欠かせない個性派俳優カルロス・アレセス、今回もサブで名演です。
(゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
楽しいので、是非、ご家族でどうぞ!!
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フアン・マルティネス・モレノ監督作品
トマス・マリーニョ:ゴルカ・オチョア
カリスト:カルロス・アレセス
マリオ:セクン・デ・ラ・ロサ
ローサ:マベル・リベラ
ディエゴ:マルコス・ルイズ
エヴァリスト:マニュエル。マンキーニャ
警官:ルイス・サエラ
†††2011年 スペイン
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