kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

力の出し方について6

2022-05-18 | 陸上競技

いやはや。思い立った時に書き始めるとあれこれ浮かんできます。どこまで書くのが正解なのか。ここも分かりませんが。

 
練習を組み立てる中で必要な要素。エネルギー供給形態に沿ったものであるべきかな思います。科学的にという言葉に踊らされたかはないですが、効率よく成果を出そうと思えばある程度「生理学」に沿ったものがいいかなとは思います。それに現場で見ているのもを合わせていくというのが良い。研究室ベースの内容にするのはやはり良くないかなと。
 
そんなこともあれこれ頭にあって朝長距離の指導者と40分くらい話をしました。私が考えていることを伝えて意見を聞くという感じでした。駅伝校と中距離種目の関係。何故長距離がハイスピードを出さないのか。などなどです。
 
やはり「出さない」のではなく「出せない」というのが正解なのかなという印象でした。LTを頭入れながら動く。それをずっと繰り返していく中で「効率よく動く身体」に変わっていく。短距離のように短時間で力を使い果たしてしまったら長い距離は走れません。ある意味効率が悪い身体なのかもしれません。長距離は長い距離を走らないといけないので一気に力を使うような走り方をするのではなく無駄なく効率的にという部分がある。
 
が、見ていると技術的なことに関してはあまりやらないなと思います。効率を良くするのであれば基本的なことからやっていくともっと無駄がなくなるかなと。接地の場所に関しても重心の位置にしても。まーこれは別問題なのかもしれませんが。
 
で、「中距離に特化した練習」についての意見を聞きました。この日話した方は教え子が大学時に800mの日本記録を出しています。その前から色々と興味があったのでどんな感じでやっていたのかを聞いていました。短距離の指導がしたいというのがありますが、興味関心はあちこちにあります。どこかにそのヒントがあるからです。
 
で、「駅伝」を考えずに800mを突き詰めるというのはどうなのかという部分を書きました。非常に面白いなと思うことがあったのでそのことは書いておきたいなと。練習の基本スタイル自体は「長距離と同じ」というスタンスで実施されていたようです。3年生になった時には「800mで勝負する」というのがあったので、別にすることもあったが基本は長距離。元々本人が「短距離の試合に出たい」というくらいだったようですからスプリントに自信があったのかなと思います。それでも「耐乳酸性」を上げるような練習を増やしたり、スピード練習を増やすということもなかったと。レースペース以上のスピードで走ることもほとんどない。流しくらいはしていたけどとのことでした。
 
こういう性格ですからもっと突っ込んで質問を(笑)。試合の数週間前くらいから少しずつは「耐乳酸性」の練習を入れていたようです。これが短距離とは違う部分かなと感じました。「本数」で乳酸を溜めるのではない。例えば600mであれば最初の400mをハイスピードで突っ込む。普段のレースではそこまで突っ込むことはないので乳酸が蓄積する。身体が動かなくなる状況を作ってそこから200mをどれだけ維持できるかという練習をやっていたということでした。これは間違いなく「理にかなっている」と思います。以前、800mの選手が最初の400mはキロ3分のペースで入ってラスト200mを上げるという練習をすると言っていたことがあります。ギアチェンジの練習としては意味があるのかもしれませんが、「レースに生かせるかどうか」という部分では「?」というのがありました。今回はしっくりくる。
 
実際、私自身が25年前に500mの練習をしていた時期があります。これはイーブンペースで走るのではなく最初の400mを50~51秒で入る。そこから最後全力で動き続けるというもの。乳酸を溜めておいてそこからさらに負荷をかけるというものです。トータルで64~65くらいでカバーしていたような記憶があります。そう考えるとこの練習は「意味があった」のかなと。「中距離的な練習」として(笑)。
 
考え方は様々です。アプローチの仕方も。が、どのようにして「レースに生かすか」は常に考える必要があると持っています。単純に長距離的な練習として「インターバル」を入れてもきっと中距離の記録は上がらないと思います。特に800mに関しては「苦しい中で動き続けないといけない」という部分が大きい。ここに関して「対策」をしなければいけない。もちろん、こういう世界ですから「走ったら速い」という選手がいるのは間違いありません。が、きちんとした練習をしていけばそこに対する「適応力」は向上すると思います。
 
短距離の短い距離でこういうのは難しいかもしれません。もちろん、最初から突っ込んではいることは重要だと思います。これは常に言い続けています。が、150m程度の距離であれば押し切れる。300mの距離になると大半の選手がいけない。200mの通過をベストで通過するというのは困難です。それくらい「勢い」がある選手であれば本当に強くなると思うのですが。だから別の形で負荷をかける。乳酸が蓄積した状態の中で「動き続ける」という方法を考えていかなければいけないと思います。これが今は250mや150mなどの組み合わせなのかなと自分の中では考えています。
 
あー。もう一つだけ記録しておきたいことがあるのでこれはまた別に。興味がない人にとっては苦行のような内容かもしれません(笑)。エビの様子を楽しみにされている方には申し訳ないのですが。kws先生には別途エビの動画でも送っておきます(笑)。

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