個人のネットショップはSquareがお得な理由 ー BASE、STORES、Squareの手数料と比較

【概 要】

本記事は、モバイル決済システムとして有名なSquare(本社・米カリフォルニア州)の特徴を、日本で初心者ECサイト運営者がよく使う「BASE」や「STORES」などと比較しながら、個人事業主にとってのSquareの優位性についてまとめたものです。
BASEやSTORESなどのECプラットフォームは、無料でネットショップを開設・運営することができる一方、月額利用料や振込手数料などがかかります。
そのため、これらの手数料をカバーするために商品価格を上げざるを得なくなり、長期的な視野に立つと、売り上げが伸びにくいという事案が発生してしまうのです。
そのため、固定費や振込手数料がかからないSquareが結局、運営しやすいということになります。

個人事業や副業でのネットショップが年々増加

みなさんもご存知のことかと思いますが、コロナ禍となった2020年以降、ネットショッピングの利用率、支出額ともに過去最大となりました。

例えば、総務省のデータによれば、ネットショッピングの支出額は2021年12月の前年同月比において18.2%増と大幅にアップしています。

また、利用率についても、56%と前年同月比において1.4%アップと上昇し続けています。

総務省-ネットショッピングの支出額

これはコロナ化によるステイホーム需要と言われますが、実際のところみなさんもわざわざお店まで買いに行くよりも「ネットでポチる」という人が増えてきたのではないでしょうか?

BASE、STORESなどは「固定費」が必要

このようなことから、実店舗を持っている経営者もこぞってネットショプを立ち上げています。

また、個人の副業としてハンドメイドのECサイトを作るなどして収入を増やしている人もいます。

しかし、ネットショップの開業には、いくつかのハードルがあり、なかなか初心者では立ち上げが難しいということで、近年は気軽にネットショプが立ち上げられるECプラットフォームを利用する人が増えています。

有名どころではBASE、STORES、Shopifyなどが挙げられます。
ShopfiyとWooCommerceの比較については、以前の記事にて紹介しているので、そちらもご参照ください。

ところが、このようなECプラットフォームには、月額利用料や振込手数料といった固定費がかかってくることを知らずに(もしくは、そういうものだろうと盲信して)申し込んでしまう人が後を絶ちません。

そこで今回は、固定費がかからないモバイル決済システム「Square」とBASEやSTORES、Shopifyといった初心者向けECプラットフォームの手数料について比較してみたいと思います。

BASEとStoresはどんなサービスなのか 

この2つはテレビCMでもよく知られている初心者でも簡単にネットショップを開業できるECプラットフォームです。

「初心者でも簡単」というのは、初期費用・月額費用無料で専門知識なども不要だからというのが理由です。

こうしたことから、リスクも少なく、簡単に始められるというイメージが広がっています。

難しい操作性もなく、専門知識を持たないスタッフに運営を任せられるなどの点は一見大きなメリットに見えるでしょう。

Squareとはどんなサービスなのか?



一方Squareの場合には、自社ECサイトを構築する必要があります。

また、SquareはBASEやSTORESのようにテレビCMなども放映されておらず、どんなサービスか知らないという人もいるかもしれません。

これがいわゆるデメリットと言われますが、BASEやSTORESとは異なる大きなメリットを持っていると言えます。

それでは、Squareとはどのようなサービスなのでしょうか?

以下に公式サイトよりまとめてみました。

本格的なネットショップを簡単かつ無料で開業できる

  • ネットショップの開設・運営が無料:無料プランなら、振込手数料や月額利用料を含め固定費は一切不要。発生するのは、クレジットカード決済手数料(3.6%)のみ。
  • Square POSレジと連動:Square POSレジアプリ経由で、注文、商品ラインナップ、在庫数などを同期できるので、実店舗とネットショップをまとめて管理できます。
  • デリバリー・テイクアウト・セルフオーダーに対応:ネットショップで販売した商品のお届方法は複数設定可能。デリバリーやテイクアウト、店舗受取など、多様に。特に、飲食店の場合、注文〜決済までお客様のスマホで完結できるセルフオーダー機能が「無料」で提供されます。
  • 決済代金は最短翌営業日振込:ネットショップでの決済代金は最短翌営業日にご登録の口座に振り込まれます。もちろん、振込手数料は無料。

実際にはサイトの構築費用(ドメインやサーバー費用)など初期費用としてかかりますが、安ければ年間1万円程度でECサイトを自身で構築することは可能です。

これだけではなく、ネットショップがなくても以下のような利用方法ができます。

ネットショップなしでオンライン販売を可能に

 

  • 簡単にオンライン販売が可能:Squareのアカウントを作成(無料)し、商品と価格の設定、お会計リンクを作成するだけ。特別な技術や知識は不要です
  •        

  • リンク共有と会計ボタンの設置が可能:お会計リンクは、メールやSNS、メッセージなどさまざまな方法で送信できるので、ネットショップ開業できなくても、スマホ1台あれば可能です。ECサイトやホームページをすでに持っている場合は、お会計用のボタンを設置することもできます。
  • SNSで手軽に商品・サービスを販売:SNS(InstagramのプロフィールやFacebookの投稿など)に「お会計リンク」を載せれば、リンクをタップするだけでお支払いができるので、SNSで手軽に商品やサービスの販売が可能になります。



BASE、STORES、Squareの手数料ほか完全比較

さて、それでは、実際のところ、この3社のうち、どのサービスが自社に最適なのかを考えてみましょう。
特に、ネットショップを開業するとなると、長期的な視野で見ていかなくてはなりません。

結論から言えば、Squareを利用することで、BASEやSTORESの機能はほぼ補完できてしまいます。
さらに、実店舗を持っている場合にもPOSレジなども導入できるので、正直Squareを使わない理由が見つかりません。

SquareBASESTORES
フリースタンダード
初期費用0円0円0円
月額費用0円0円0円2,178円
決済手数料3.6% (JCB 3.95%)3.6%+40円+サービス手数料3%5%3.6%
振込手数料0円振込手数料250円(振込申請額が2万円未満の場合は+500円)振込手数料の275円(振込申請額が1万円未満の場合は+275円)
振込サイクル最短翌営業日入金振込申請後、10営業日後入金月末締め翌月払い
クレジットカード決済導入設定と同時に利用可能申請後すぐ利用可能*4営業日~最長2ヶ月前後
購入者向けアプリ自社サイトアプリ開発可能/実店舗向けPOSレジ設置可能ありあり
開発国米国日本日本
海外向け販売WooCommerce(無料)利用で全世界対応。配送料金もAPI利用などで自動料金計算設定可(WooCommerce利用)。可能だが別途アプリ要/海外からアプリのダウンロード不可可能。海外からアプリのダウンロード不可

いかがでしたか?

テレビCMなどで認知の高いBASEやSTORESについては、調べたことがある人も多いかと思いますが、日本国内だけでなく、ワールドワイドで利用されているSquareの存在を知っている人は少なかったのではないでしょうか?

BASEやSTORESには、簡単に参入できるというメリットはありますが、長期的に手数料を支払続けるには、実はかなり安定した収益がないと運営は厳しいことでしょう。
また、スマホやSNSの親和性についても実際には、SNSやスマホに親和性が高いのはSquareの方だと言えます。

こうしたワールドワイドで利用できるプラットフォームは特にSNSやスマホでの利便性を考えて制作されていることに注目しておきたいところです。

迷ったらまずは無料のアカウントを作成してみましょう。解約も簡単にできます。
アカウント作成はこちらから↓


Squareアカウント作成