PILOT 柔らかニブの今昔・・・お手軽に済ますか突き詰めて行くか。。。 | 萬屋あっちゃん商店 レンズ・万年筆沼にようこそ♪

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白鳥は 哀しからずや空の青 海のあをにも染まずただよふ   

中途半端にハマると勿体ない。ドップリとハマると精一杯楽しめます。(笑)

PILOTの万年筆で、普通のMやFニブで飽き足らなくなると、柔らかいニブに進む人が出て来る。至極当然な流れてある。スタブやミュージックの太いニブに行くよりは柔ニブに行く人の方が多い様にも思う。しかし、筆圧の加減をしなければいけないので、それが難しい、怠いって事で直ぐに諦めてしまう人も多い。

 

上から1番お手軽である意味万能なELABO。細いSEFなどの細いニブであの「悪名高き」Youtube動画の様な事をしたくなって買う人が多かったはずだが、デフォルトのニブではああは書けない。出来ると思って筆圧を掛けて書いてニブを壊した人がエラい多かったらしい。
細いニブは物理的に硬めなので、SMかSBの方が柔らかい筆感は楽しめる。
2番目はCUSTOM742FA。フォルカンと言えばこの10号ニブが一般的であるが、15号ニブより柔らかく筆圧の加減が難しいので、お値段が安いからとこの742を買うと手こずるので実は罠なのであるwww
3番目はCUSTOM823FA。メーカー保証付きで買うならアサヒヤさん。メーカーでは823にFAの設定は無い。私はメーカー保証など要らないので、自分で743FAと823Mを買いニブを入れ替えた。

743の15号FAの方がコシと張りがあるので、10号FAよりは扱いやすい。Amazonで買えば数千円の差であり742を買うなら743の方が良いと思う。
4番目はFALCONのFA。インク止め式で古いFAになる。ニブも小さい金ニブで結構繊細である。古くからFAは作られて居てSAILORにもあったし、その他のメーカーでも作られて居た。未だにFAを作り続けているPILOTには頭が下がる。たかだか3万円居ないで今出来の物で再現してくれて居るのは超~お得と思わねばいけない。
そして最後はPILOTの戦前P式STENOGRAPH。これに優る毛筆STENOは無いと思う。
 

 

ニブのインクをあえて拭かずに撮影。
かぶらペンの進化版とも言えるELABO。FAほどFlexはしないけど普通のニブよりは柔らかく万能選手。FAはELABOで慣れてから移行すると結構楽に扱えるようになる。
STENOは隣のFALCONとサイドの切り欠きがあるか無いかの差くらいにしか見えないが、切り欠きの無いSTENOの方が凄いんですwww
 

筆記時のサイズは、STENOが1番長い。FALCONが昔の万年筆の1番多いサイズじゃないかなぁ??? 今出来の万年筆はMONTBLANCの146辺りとほぼ同じサイズである。

 

ELABOはSMなので若干太めの線が引ける。筆感はSMで柔らかく撓るのでソフトです。太すぎずソフトにサラサラと書けるので、メモ書き様に机の上に置いて置くのがベスト。
742FAはキチンと抑揚の付いた線が引ける。下の823FAに比べると少し太くFlexして居るのが判ると思う。これ以上筆圧を掛けても掛けるが、若干スリットが開く可能性もあるので、この辺で止めて置くのがベスト。
823FAは742FAより若干控えめですが、コシと張りがあるので742FAより安心して筆記が出来る。筆圧を掛けてもニブの戻りは742FAよりある為、扱いやすい。
FALCONのFAはコシと張りは若干弱いので繊細。ハート穴からペン先までの距離も少し短いので、柔らかいからと筆圧を掛けすぎるとスリットが開いてしまう。ソフトに加減をしつつFlexを楽しむ感じは742の10号FAより上を行く感じ。
最後のSTENOはもう見て解る通り比べものになりません。(笑)
通常使えるFlexのほぼ上限って感じで比較対象です。これ以上Flexするニブも無くは無いですが、大概は普通に常用し辛いシロモノで、「常用出来ない=破綻してて使えないニブ」と言う烙印を私は押してしまいます。
初期の頃はFlexすればするほど良いと思ってましたが、やっぱりそれではダメなのです。カッパーブレードもカリグラフィーで凄いですが、つけペンであり万年筆では無いと言う部分で同列には比べられない。あくまでも「インクが中に入って書き続けられる万年筆で、破綻せずに常用出来るFlexなもの」これが私のFlexな万年筆の決まりかなぁ???
いくら凄くてもいつも使えないんじゃ意味が無いのです。

 

 

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