どのように譜読みをしていますか?
とのご質問がありました。
譜読み、という単語をご存知の時点で、音楽をされている方なのかな?と思いましたが、まず”譜読み”とは。
弦楽器Tuttiの場合、合奏のリハーサルまでに、”練習”をしていくというよりは、”譜読み”をしていくのが一般的ですね。
楽譜に書いてある事をザッと楽譜通りに弾いてみる、何が書いてあるかを知っておく、見ておく感じの事です。
練習とは少しニュアンスが違って、ザッと譜読みをしてから、どこを練習するか、練習しなくても大丈夫そうかを決めるのが譜読み。
言い方を変えると、上手に弾けるようになるのが練習、とりあえずなんとなくスルッと通して弾けるようにしておくところまでが譜読み。
なんで練習しないのって?
リハーサルに入ってから皆で練習しますし、譜読み程度にしておかないと、自分流が身についてしまったら誰かに合わせて弾く事が逆に困難になります。リハーサルで弾く弦を指定されてフィンガリングを変えさせられる事もあるし、指揮者のテンポは千差万別、また演奏の仕方を変えられる事なんてよくある事です。そういった指示に即対応する事が最優先。
ちなみに、完璧に練習してきた結果、合奏リハで指示があってももう直せないとか、自分の練習してきたテンポでしか弾けなくなっているなど、真面目なオーケストラ初心者にはわりとありがちです。
まぁ、、匙加減ですね。
リハまでに譜読みをしておく、リハで指揮者やトップのやりたい事を頭に入れる、本番までに上手になる。というか、譜面通り弾けている時点でそもそもみんな上手なんですけどね、演奏会の曲の練習じゃなくても基礎練は必ずしているし、これが仕事なので。
大概すぐ慣れます。
※当然ながら、リハーサルを通して本番までに完璧にならなければ、その過程で必ず練習します。
これはプロの場合ですので、アマチュアの方は楽譜通りに弾けるようになるまで練習が必要な方が多いと思います。なので、練習していっちゃいけないだなんて決して思わないで下さいね(^^;
本題に戻ります。
私の譜読みの仕方は幾つかあります。
楽譜を見て、難しそうなところがあるかどうか確認
→無ければ終了。私の場合はリハで全集中する為に敢えて弾いていきません。誤解がありませんように、弾いていかないと言っても、曲の勉強はある程度していきます。そこまでが譜読みです。
→難しそうな所があれば次へ
難しそうなところをザッと弾いてみる
→難なく弾けたら終了。
→サッと弾けなかったら、フィンガリングを考えて何度か弾いてみて、大丈夫そうだったら終了。
→それでも練習の必要がありそうだったら、さすがに全力でさらいます。
複雑そうな曲だと、音源に合わせてカラオケ
→音源と一緒に弾けなかったところ、落ちたところを見直して、とにかく波に乗れるようにしておく。
プロの譜読みはアマチュアの方の参考にはならないかもしれませんが、勧めるとしたら、オーケストラのような合奏曲での譜読みで最も手っ取り早く効率が良いのは、このカラオケだと思います。
難しそうな曲だったら先に難しそうな部分を譜読みして練習しておく、そして音源を鳴らして一緒に弾いてみる、その時に落ちたり弾けなくなった箇所を練習し直す、こんな具合でしょうか。